50代の脱サラは遅くない!50代から始める低リスクな脱サラ方法

フランチャイズWEBリポート編集部 |2024年04月08日 公開 (2024年08月31日 最終更新)
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

50代にもなると会社勤めの経験も長く、新たなことに挑戦する気にはならない人も多いのではないでしょうか。しかし、やりたいことが他にあり、残された現役時代をこのまま過ごすことに疑問がある場合は、脱サラを考えてみてもよいかもしれません。じっさいに50代で脱サラを経験した人もたくさんいます。

今回は、50代が脱サラを低リスクで始める方法や、50代で脱サラするメリット・注意点などについて解説していきます。自分らしい働き方を考えている人はぜひご一読ください。

50代でも脱サラでは遅くないって本当?

まずは50代の脱サラ事情について解説します。

50代で脱サラする人は少なくない

50代で脱サラを考える人は少なくありません。日本政策金融公庫の「2022年度新規開業実態調査」によると、新規事業開拓者のうち19.3%が50代でした。年代別で見ると、30代、40代に続いて3番目に多い年代です。

また、フランチャイズWEBリポートのユーザーも40~50代のユーザーはそれぞれ30%以上の割合を占めており、この年代だけで63%と半数以上を占めています。
50代で脱サラを考えている人の傾向として多いのは、早期退職を考えている人、老後のセカンドキャリアを考えている人、子育てがひと段落した女性などです。

脱サラには勇気だけでなく、資金やスキル、家族からの理解、リスクヘッジ、体力などさまざまなものが必要になります。50代は定年退職を控えた人が多いものの、まだまだ働き盛りの人も多く、人生100年時代としての働き方を考えた場合、折り返し地点でもある50代は脱サラをする年代として決して遅いわけではありません。

50代だからこそ有利になる脱サラ起業

じつは50代からの脱サラ起業には、ほかの年代にはない強みがあります。ここで具体的にどのような強みがあるのか、見ていきましょう。

これまでの経験や人脈が活かせる

50代の人は30年以上もの社会人経験がある人が大半です。そのため、長い社会人生活のなかで培ってきた経験・太い人脈を活かせることが最大の強みともいえるでしょう。

また、社会人経験ではなく人生経験も長く、これまでのさまざまな経験が活かせることも強みです。具体的には、不測の事態への対応力、問題解決能力、対人スキルなどが挙げられます。

また、社会人経験が長いことで役職や責任ある立場にいる人も多く、判断能力も鍛えられている人が多いことも強みです。

若い人より資金力がある

日本では年功序列が未だに企業にも残っていることが多く、50代は給与面でも20~30代の若手に比べて高い傾向にあります。

また、50代になると住宅の購入や子育てなど、人生の大きな出費が重なる時期を過ぎている人の割合も多く、資金づくりが有利な状況にある人も多いでしょう。
脱サラ開業には業種や業態を問わず、多額の資金が必要になるので、資金面で有利になることは大きなメリットです。

より自由な働き方を実現できる

先述したように、50代は子育てがひと段落している家庭も多く、自分らしい生き方を追求できるようになる年代でもあります。これまでやりたいことがあっても、家庭の状況によって諦めねばならないこともあったのではないでしょうか。
50代は本当に自分のやりたいことや生き方を考え、実行しやすい年代です。仕事に費やす時間や、自由度の高い働き方ができるところも50代ならではのメリットといえるでしょう。

定年がないので、長く働くことができる

50代は定年退職について意識し始める年代でもあります。サラリーマンの場合、60歳を定年退職の年齢に定めている企業は多く、今後の生活について考えることも多いのではないでしょうか。
脱サラ開業は定年退職がなく、自分で働く年齢を決めることができます。少子高齢化社会が深刻な日本において、年金生活に不安を覚えている人も、脱サラをすれば長く働くことができるようになります。定年後の不安を解消できることも、50代の脱サラ開業のメリットです。

50代での脱サラで失敗しないために気を付けたいポイント

50代で脱サラ開業を目指すなら、気を付けておきたいことがありますので、こちらで解説します。

情報収集と事業計画書の作成

まずは開業を目指す分野の情報収集をしましょう。現代社会は流行の移り変わりが早いので、短期的な情報のみを参考にするのはおすすめできません。長期的な情報を集め、整理し、分析することが大切です。

また、事業計画書は銀行などの金融機関から融資を受ける際にも必要です。制作することで具体的に必要なことなどが見えてくるメリットもあるので、必ず作成しましょう。事業計画書は、第三者が見た際に説得力があることを意識することが大切です。

開業資金を貯めておく

どんな業種・業態であっても資金は必要です。とくに開業時には多額の費用が必要になるため、余裕をもって貯めておきましょう。ただし、貯蓄や退職金をすべて資金として使うことはおすすめできません。自己資金が尽きた際に生活費がなくなってしまうという理由だけでなく銀行を含めた金融機関からの融資も通らなくなるからです。
十分な貯蓄をするだけでなく、運用方法についてもよく考えておきましょう。

自身の健康状態を把握し、体力的に無理な計画を立てない

50代はまだまだ元気な人も多いですが、実感していないだけでどこか不調が起こっている可能性も高くなっている年代です。また、体力的にも全盛期と同じという状態でもないため、無理をするとすぐに不調が出る可能性も高いと考えておきましょう。

脱サラ後に体調を崩しても、傷病手当などは受け取れないため、まずは健康診断などで自分の体調や健康状態を把握し、必要があればランニングやジムで体を鍛えて体力づくりをすることもおすすめです。ただし、あくまでも無理のない範囲で行ないましょう。

人脈作りや、コネクションを強化しておく

30年以上社会人として経験を積んでいることで、人脈やコネクションも作りやすくなっているでしょう。勤め先に悪い印象を与えない工夫をしつつ、人脈を広げておくことも大切です。人脈は脱サラ後の仕事につながる可能性を高めるだけでなく、経営者とつながることができれば、起業の際にアドバイスをもらえたり、トラブル時に相談ができるかもしれません。

ただし、開業を目指す分野に関係がない人とのかかわりを断ち切ることは避けましょう。相手が関係のない分野で働いている人でも、つながりを持っている可能性があります。
人脈やコネクションは一朝一夕で作れるものではないので、時間をかけてじっくりすすめなくてはなりません。

クレジットカードやローンの申請

脱サラ後は会社員時代に比べると、どうしても社会的信用が下がってしまうので、クレジットカードを作ったりローンを申請したりすることができなくなります。そのため、もし必要がある場合は必ず会社員時代に済ませておきましょう
とくにクレジットカードは脱サラ後に業務専用のカードがあると、経理業務が楽になるメリットがあります。

50代からの脱サラ起業方法

続いて50代から脱サラ起業する方法について、メリット・デメリットを含めて解説します。

これまでの経験を活かして個人で起業

専門性が高い業務に携わっていた場合や、独自にスキルを取得した場合におすすめなのが個人での起業です。会社を設立するだけでなく、個人事業主として働く方法もあります。
専門スキルを必要とする企業から案件をもらい、案件ごとに契約を結ぶ働き方が多いです。フリーランスやコンサルタントとしての働き方もあります。

メリット

●自分の強みやスキルを活かせる
●自由度が高い働き方ができる
●案件やスキルしだいで高収入を目指せる

デメリット

●始めたては信頼性が低く仕事を得にくい
●事務や経理なども自分でやらなければならない
●高いスキルを要求されるので継続して勉強が必要

会社を立ち上げる

これまでの経験を活かして、自分で企業を起こしたい場合におすすめです、法人化することで、減税制度が利用できるなどのメリットもあります。ただし、法人化には費用が必要です。従業員を雇う場合は社会保険料の負担なども必要になることを覚えておきましょう。

メリット

●税制度の優遇を受けられる
●定年がない
●好きなことや得意なことを仕事にできる
●自由度が高い働き方ができる

デメリット

●収入が保証されない
●責任が重い
●開業や事務関連など手続きが多い

フランチャイズで起業する

低リスクで起業したい人におすすめなのがフランチャイズ開業です。フランチャイズは未経験者でも開業できるブランドが多く展開されており、効率的にスキルを身につけられる制度が整っているものも多くあります。

メリット

●未経験から始められるブランドが多い
●本部からのサポートがある
●知名度やブランド力を活用できる
●他店のオーナーとのつながりが持てる

デメリット

●毎月定められたロイヤリティを払う必要がある
●営業方針は本部に従う必要があり、自由な経営ができるわけではない

50代での脱サラ起業ストーリー

最後に、じっさいに50代で脱サラ開業をしたオーナーを紹介します。
今回紹介するのは、からあげ専門店鶏笑の長谷川哲郎オーナーです。

長谷川オーナーは大学卒業後、建材を扱う商社の営業として26年ものキャリアを積んでこられました。入社後からは着実に昇給を重ね、最終的には部長にまで昇進していたものの、商売人だった父の影響から独立して商売を始めたいと考え、息子の千将さんとともに働くことができるという理由から鶏笑のフランチャイズに加盟しました。
長谷川オーナーは飲食店に大打撃を与えた新型コロナウイルスが蔓延し始めた2020年に開業しましたが、開業当初から順調に売り上げを伸ばしています。

50代からの脱サラは新しい生き方を叶える手段

50代での脱サラは決して遅くないことをおわかりいただけたでしょうか。50代は人生や社会経験が豊富になっている年代でもあり、開業に活かせることは多いはずです。これまでの生き方を大きく変えることには不安があるかもしれませんが、もっと自分らしく生きたいと考えた際に、脱サラはひとつの手段になります。
リスクを抑えて脱サラをしたいのであれば、ぜひフランチャイズを検討してみませんか?

フランチャイズは年代を問わず挑戦しやすい開業方法で、ロイヤリティがないブランドや、低資金開業ができるブランドなどもあります。 気になる方はぜひ一度、フランチャイズWEBリポートで気になるブランドを探してみてください。

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