【徹底比較】保育園・幼児教室の人気フランチャイズTOP8【2024年最新】

フランチャイズWEBリポート編集部 |2024年10月01日 公開
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

教育ビジネスにはさまざまな形態があり、フランチャイズを利用して開業できるものも多く存在します。そのなかの1つとして、「保育園」もフランチャイズ開業できることをご存じでしょうか。保育園の運営にはさまざまな決まりや手続きが必要になり、自力での開業が難しい場合でも、フランチャイズなら開業しやすいかもしれません。そこで今回は、加盟できる保育園の人気フランチャイズブランドについて紹介します。ブランド選びや、フランチャイズ開業ならではのメリットにも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

保育園の定義

保育園はただ子供を預かるだけの場所ではありません。保育園を開業する前に保育園の定義を確認しておきましょう。

認可保育園と認可外保育園の違い

保育業界には保育所、幼稚園、認定こども園の3種類があります。また、保育所は「認可保育所」と「認可外保育所」に細分化されており、認可保育所でなければ補助金制度を利用することができません。認可保育所は厚生労働省の定める児童福祉施設最低基準をクリアするだけでなく、各都道府県・市区町村が定めた詳細な基準をクリアすることが条件です。また、認可外保育所の場合も、厚生労働省が定めた認可外保育施設指導監督基準を守る必要があります。

認可保育所の設置基準

職員数 ※全員が保育士資格または看護師資格を有すること
0歳児:3人につき1人
1~2歳児:6人につき1人以上
3歳児:20人につき1人以上
4歳児以上:30人につき1人以上
施設の広さ <0歳、1歳児>
乳児室:1.65㎡/人
ほふく室:3.3㎡/人
<2歳児以上>
保育室:1.98㎡/人
園庭:3.3㎡/人

認可外保育所の設置基準

職員数 ※保育に従事する者は1/3以上が保育士または看護師資格を有する場合が望ましい
<1日に保育をする乳幼児が6人以上の施設>
0歳児:3人につき1人
1~2歳児:6人につき1人以上
3歳児:20人につき1人以上
4歳児以上:30人につき1人以上

<1日に保育をする乳幼児が5人以下の施設>
3人につき1人
施設の広さ <1日に保育をする乳幼児が6人以上の施設>
乳幼児1人あたり1.65㎡以上

<1日に保育をする乳幼児が5人以下の施設>
安全を確保できるスペースがあれば特に規定なし

保育業界の特色

保育所を設置する際は、児童の安全確保や保育水準を保つために、さまざまな基準や制約を守らなくてはなりません。そのため、民間企業の認可保育所運営は2000年からと、比較的遅く始まりました。また、民間企業の参入当初は自治体からの信頼が得にくかったため、2015年時点で民間企業が運営している認可保育園はわずか4%にも満たない割合しか存在しませんでした。しかし、現在では保育需要が以前よりも高まったことと、国からの子育て支援の拡大により民間企業の参入が増えており、徐々に割合を増やしています。

幼児教室・幼稚園・保育園の違い

幼児教室、幼稚園、保育園は混同されやすい施設なので、それぞれの違いを押さえておきましょう。

幼児教室とは

対象 0歳の乳児から6歳の未就学児
1日の保育時間 教室によって異なるが、平日の日中が多い
管轄 管轄省庁なし
特徴 ●それぞれの幼児教室で掲げている教育方針、教育メソッドが異なり、各教室が多様な方針を展開している。
●学習だけでなく、コミュニケーションや遊びを通じて子供の発達を促す。
●小学校入試に向けた受験対策を行なう施設もある。
●法的義務がある資格はない。
●自宅開業している施設もある。

幼稚園とは

対象 満3歳から小学校就学前の幼児
1日の保育時間 4時間
管轄 文部科学省
特徴 ●教育基本法に基づく教育施設で、文部科学省が管轄し、共通の教育課程に基づいた教育が受けられる
●入園考査が設けられていることがある。
●指導者は幼稚園教諭の資格が必須。
●公立と私立がある。

保育園とは

対象 0歳から小学校就学前の保護者の事情で保育に欠ける乳幼児
1日の保育時間 11時間
管轄 厚生労働省
特徴 ●児童福祉法に基づいて設置される児童福祉施設で、厚生労働省が管轄し、規模によってさまざまな種類に分かれる。
●指導者は保育士の資格が必須。
●給食が義務化されている。

なお、幼児教室にもフランチャイズ開業できるブランドがあります。幼児教育に興味をお持ちでしたら、ぜひ併せて下記のページもご覧ください。

保育園ビジネスの現状

少子化が進む日本において、保育園ビジネスの将来性について不安を覚えている人もいるかもしれません。ここで、保育園の市場規模から、未来の展望について考えてみましょう。

保育園・幼児教育の市場規模

矢野経済研究所のデータによると、2021年度の保育および幼児教育市場は、前年比1.7%増の4兆6,833億円でした。少子化にも関わらず拡大している理由としては、女性の社会参加が進んだことや、待機児童問題の解消に向けた行政支援など、保育園市場の堅調な推移に支えられていることが理由に挙げられます。

また、近年は新型コロナウイルスの影響により、学校や保育施設の休校が多かったことから、学習の遅れや学力低下を不安に思う保護者が増加し、幼児英才教育市場への関心が高まっていることも理由と考えられます。

幼児教育・保育無償化の影響

2019年10月から幼児教育・保育無償化が適用されました。対象となるのは小学校入学前の3~5歳児、または住民税非課税世帯の0~2歳児です。それぞれ、通所する施設が認可保育所か認可外保育所かで免除される金額が異なります。

認可外保育所の場合 無償
認可保育所の場合 <0~2歳児>
月額42,000円まで無償

<3~5歳児>
月額37,000円まで無償

保育園の未来の展望

保育業界の市場は堅調に推移していくと予測されるものの、少子化進行がより一層加速することで、市場トレンドは転換期を迎える可能性があることに注意が必要でしょう。ただし、独自の教育方針やプログラムを提供することで、競合と差別化を図ることができます。量的拡大に依存しないビジネスへの方針転換が生存には重要です。保育業界に新たに参入を考えているのであれば、強みとなる教育や特徴を得られるかが成功のカギになります。

保育園のフランチャイズ開業にかかる費用

保育園をフランチャイズで開業する場合、認定保育所か認定外保育所かだけでなく、規模や種類、加盟先によって大きな差があります。そのため、じっさいにかかる費用の詳細についてはブランドごとに確認してください。

開業資金

開業資金にはフランチャイズブランドへの加盟金・物件取得費・設備費用などさまざまな費用が必要です。目安として、園児20名未満、20坪程度の施設を例として紹介します。

項目 金額
加盟金 200万円
不動産取得費(賃貸) 100~150万円
内装工事費 100~150万円
備品・消耗品代 50~100万円
宣伝広告費 20~50万円
研修費 30万円
合計 500~680万円

ランニングコスト

開業後の資金についても考えておきましょう。開業後にかかるランニングコストには、ロイヤリティ、人件費、光熱費、消耗品などがあります。こちらも開業資金同様に、園児20名未満、20坪程度の施設を目安に1ヶ月のランニングコストを紹介します。

項目 金額
人件費 200万円
賃料 30万円
水道光熱費 5万円
給食費 10万円
ロイヤリティ 10万円
合計 255万円

保育園をフランチャイズで開業するメリット

保育園の開業方法としてフランチャイズを選ぶことで、さまざまなメリットが得られます。開業方法に悩んでいる方は、参考にしてください。

スムーズに開業できる

保育園の開業には認可・認可外を問わず、さまざまな手続きが必要です。認可保育園の場合は補助金が利用できますが、補助金を得るにも審査しなくてはなりません。手続きには時間がかかるだけでなく、書類の用意も必要になるので、1人で対応するのは難しいこともあるでしょう。しかし、フランチャイズでは本部が代行してくれるところもあるので、開業に必要な手続きがスムーズに進みます。また、物件の取得に関しても相談に乗ってくれるところが多いのもメリットです。

本部からのサポートが受けられる

フランチャイズに加盟すると、開業前だけでなく開業後も運営に関するサポートを受けられます。保育園の運営に必要な知識を有する本部からのノウハウを得られるので、円滑な運営をしやすいでしょう。また、教育ビジネス未経験でも、効率よく学べる研修制度が設けられているので、必要な知識をきちんと学ぶことができます。

知名度やブランド力を活かせる

フランチャイズ最大のメリットともいえるのが、本部の知名度やブランド力を利用できることです。大切な子供を預ける以上、保育園は保護者からの信頼を得られなければなりません。フランチャイズなら、有名な本部やすでに開園しているほかの保育園の知名度により、最初から高い信頼を得やすいでしょう。本部の実績によって、保護者へのアピールができ、園児を獲得しやすくなります。

保育園をフランチャイズ開業するデメリット

メリットがある一方で、デメリットも存在します。後悔しないためにも、デメリットも必ず押さえておきましょう。

経営の自由度は低め

フランチャイズで開業した保育園は、本部による制限や契約によって経営の自由度が制限されています。そのため、自分の理想を追求したいと考えている場合は、思うように経営できないと感じるかもしれません。ただし、フランチャイズブランドによっては一部の裁量が任されていることもあります。ある程度の自由を求める場合は、そのようなブランドに加盟するとよいでしょう。

ロイヤリティが必要

フランチャイズ加盟をすると、毎月の利益から本部にロイヤリティを支払わなければなりません。ロイヤリティの配分はフランチャイズブランドによって異なるので、必ず加盟前に確認しておきましょう。ロイヤリティの支払いはデメリットに感じる方が多いかもしれませんが、本部からのサポートや経営ノウハウを得るための資金源でもあり、必要なものです。負担が大きいと感じる場合は、ロイヤリティの割合が少ないブランドを探してみてください。

保育園のフランチャイズ開業を成功させるためのポイント

保育園のフランチャイズ開業を成功させるには、さまざまな成功ポイントがあります。こちらで、とくに重要な3つのポイントを解説しますので、参考にしてください。

保育園のカリキュラムを比較する

保育業界の現状でも説明したように、近年は幼児教育でも独自性が重視されています。少子化の進む日本で安定した経営をするためには、独自性のあるカリキュラムがアピールポイントになります。なお、認可保育園と認可外保育園では遵守しなければならない基準が異なるため、自由度が高いのは認可外保育園です。補助金を利用できないデメリットはありますが、独自性があるカリキュラムを求める場合は認可外保育園を検討するとよいでしょう。

安全対策が十分か

近年は災害や犯罪による被害が幼い子供にも影響を及ぼしており、安全性が高い保育園の需要が高くなっています。保育園経営は子供の命を預かる仕事でもあるため、安全対策についても必ず確認しておきましょう。また、安全対策についての質問や相談は本部にできるので、気になることがある場合は直接訪ねてみることも大切です。

余裕を持った資金計画をする

どのような事業でも、資金不足は経営が失敗する原因として大きな割合を占めています。保育園の開業には多くの資金が必要になるだけでなく、専門知識を有する人材の確保も必要になるので、ランニングコストも高額になりやすくなっています。自己資金を用意していても、負担が大きくなり、経営が難しくなるかもしれません。余裕を持った資金計画をするためにも、助成金や補助金、融資をうまく活用することが大切です。フランチャイズブランドによっては、資金計画の相談にも乗ってもらえるので、不安な場合は早めに相談しましょう。

保育園・幼児教室フランチャイズランキング【TOP8】

最後に、じっさいに加盟できる保育園・幼児教室のフランチャイズを8つ、ランキング形式で紹介します。気になるブランドがあれば、ぜひ資料を取り寄せてみてください。

順位 ブランド名 FC開始年 自己資金目安
第1位 イクウェルチャイルドアカデミー - 800万円以上
第2位 目の学校 2009年4月1日 143万円以上
第3位 ベビーパーク 2011年2月 300万円以上
第4位 さくらインターナショナルスクール 2014年7月 700万円以上
第5位 保育所ちびっこランド - 1500万円以上
第6位 チャイルド・アイズ 600万円以上 388万~
第7位 コミル&メイド 2017年3月 400万円以上
第8位 TOEアカデミー 2014年7月 4320万円以上

【第1位】イクウェルチャイルドアカデミー

幼児教育の知名度が高くない時代から先駆けて経営を開始し、40年近くもの実績を有している幼児教室です。大阪本社と東京本部があり、加盟店は230を超えています。30万人以上もの卒業生からの満足度は驚異の98.4%を誇り、月齢ごとに最適化されたプログラムと、遊びながら学べる教材が用意されています。

【第2位】目の学校

小学生を対象にした発達支援教室です。一般的な学習塾とは異なり、視覚を向上させることで学力・理解力・運動能力を鍛えることが特徴です。能力開発型教育サービスで、主に「脳トレ」「ビジョントレーニング」を行ないます。自宅開業や学習塾・スポーツ教室との併設もでき、既存施設の差別化を図る手段としても人気があります。

【第3位】ベビーパーク

ブランド誕生後わずか11年で185店舗を展開するほど急成長した幼児教室です。1年以上通った子供の平均IQが145もの実績を誇り、2020年ベビカムアワードでは幼児教室総合ランキング1位を獲得しました。0~3歳を対象に、細かなクラス分けでそれぞれに合った教育を施せるよう工夫されています。

【第4位】さくらインターナショナルスクール

株式会社関西国際学園が運営する保幼小一貫の日英教育スクールです。インターナショナルスクールは国内でもまだ数が少ないので、早期参入により競合との差別化がしやすいでしょう。親子クラスは妊婦から参加できるのも特徴です。グローバル化に対応した人材を育てるためにも、早期の英語教育はニーズが高まっています。

【第5位】保育所ちびっこランド

株式会社JFAが運営し、全国200園以上も展開されている保育園です。さまざまなニーズに応えるため多様化した経営スタイルがありますが、どれも「知育(頭の良い子)・徳育(心のやさしい子)・体育(体の丈夫な子)の三育教育」を実現しています。また、200園以上から寄せられた豊富なノウハウを活かした経営ができます。

【第6位】チャイルド・アイズ

1歳半~10歳の子供を対象にした幼児教室です。20年以上もの実績があり、異能育成コースだけでなく受験対策コースを設けることで、より多くの子供に対応した教育を実現しました。少人数制のレッスンは完全担任制を採用しており、保護者との信頼関係も築きやすくなっています。集団レッスン以外に個別レッスンもあり、無理なく学習できます。

【第7位】コミル&メイド

待機児童問題や、病児保育など問題を解決する、地域密着型のベビーシッター派遣事業です。3歳未満を担当するシッターは、子育て経験をもつ保育士、3歳以上は、幼児向けの仕事経験者に限定されているので、安心して子供を預けられます。スマホで24時間簡単に予約でき、前日や当日予約にも対応可能な利便性が魅力です。

【第8位】TOEアカデミー

IQ140以上の子どもを育てる託児型知能教室です。幼児教室でありながら幼児教育無償化対象園にも認定されており、幅広い利用者を狙いやすいでしょう。 知能教育やリトミック、英会話などの教育を毎日取り入れていることが特徴で、他の幼児教室との差別化が図りやすくなっています。富裕層からの指示が高く、安定した収入が狙えます。

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運営実績20年超を誇る、フランチャイズWEBリポートの編集部です。120以上のフランチャイズや代理店などのビジネス情報を紹介中!加盟オーナーのリアルをお届けするため、積極的なインタビュー活動を行なっています。そのほか、業態や働き方に注目したビジネス特集記事、アンケート調査やメルマガの配信など、フランチャイズに関わるさまざまなコンテンツを掲載・発信しています。

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