株式会社ディライト・ジャパン 代表取締役川上 健一郎
2016-06-16 専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
株式会社ディライト・ジャパン 代表取締役 川上 健一郎

フランチャイズ研究家が語る!40代起業の前にやっておきたいこと3つ

 このコラムのポイント

起業する人が多い40代。このコラムでは40代で起業する前にやっておきたいこと3つをピックアップしています。起業したい40代の方、40代手前の方にお勧めのコラムです。

フランチャイズWEBリポート編集部


※上記画像はイメージです

40代半ば~後半は独立開業する人が多い!?

脱サラ、独立を考えるのが一番多い年代とは何歳くらいか?

フランチャイズの加盟相談に乗っている私の経験則でいうと、40歳代半ば~後半くらいの方が一番多いのではないかと思います。

この年代は社会人経験も十分にあり、一番脂が乗っている時期とも言われますが、一方でビジネスパーソンとしての将来予測もある程度明確に見えてくる頃なのかもしれませんね。

この時期はヘッドハンティングでの転職のお話も出てきたり、社会人として結果を出してきた人は、自分に自信があり、独立にチャレンジする方も少なくはないと思います。

私の経験でいうと、30代~40代前半で独立を一度考え、何らかの理由で断念された方が、40代後半に再度検討されるという方が多いように思います。早い方だとお子さんに手がかからなくなる方も多い時期なので多くなるのも理解出来ますね。

そこで、40代の方々に転職によるキャリアアップ、独立開業で失敗しない為に心がけておきたいポイントを何点かお話させて頂ければと思います。

転職するなら最終的なゴールを見据え行う

転職を検討されている方に対して言えることは、最終的なゴールを決めた上で転職すべし!ということです。

その業界でキャリアを積み上げ、将来的にどうして行きたいのかという明確なイメージはもたれていた方が良いのではないかと思います。私の場合は独立したいということは決めていましたので、独立する為のスキルアップや経験値をあげる目的もあり、フランチャイズ本部やコンサルティング会社に転職を行いました。

その経験が今につながっていますので、若い方に関してはざっくりした方向性、40歳以上の方に関しては明確な方向性を決めて進められた方が良いでしょう。

起業前にやっておきたいこと3つ

1.自分自身のキャリアの棚卸しを行うこと

自分自身が何が出来て何が苦手なのかを知るという作業は非常に大切です。特に営業面に関わる部分については自分自身がどんなスキル経験を持っているのかをしっかり把握しましょう。

2.自分自身のリソースを確認すること

リソースとは、人、物、金などの資源をどの程度今持っているのか?という部分です。特に事業を行うにあたって大切になるのは人材と資金になるかと思います。

今どの程度の資金があってどれくらいまでなら活用出来るのか?しっかり把握しましょう。

3.戦うマーケットを決める

自分の出来る事とリソースを把握したら、次はどこで戦うかを判断する―マーケットを決めて調査を行うことです。

今の時代、飲食業界を見ると大変わかりやすいのですが、非常にトレンドの移り変わりが早い時代です。

そう言った意味では高齢化社会や女性の社会進出、安部内閣がすすめているような1億総活躍社会など、今後どの方向にマーケットが進むのか?、ニーズがあるのか?という部分はしっかり注視しておくと良いでしょう。

いくら自分自身が結果を出せる仕事でもマーケットの部分は影響が大きいです。
上記の3つはまずしっかりおさえておきたいところですね。

株式会社ディライト・ジャパン 代表取締役 川上 健一郎

福岡県嘉麻市出身。久留米大学法律学部卒在学中、学費や生活費を全てアルバイト代で捻出するため、株式会社光通信関連企業にて営業職に従事し、そのまま就職。その後家業の造船業を経て、2001年長谷川興産入社。加盟店開発の統括責任者として入社当時の200店舗から800店舗までを牽引。退社後は、コンサルティング会社を経て「日本のフランチャイズビジネスの成功率を10%引き上げます!」をミッションに2008年にディライト・ジャパン設立。現在、全国様々なフランチャイズ本部の本部支援コンサルティングを実施。