家族経営のメリット紹介!多角経営に乗り出せばより安定が得られる!?

フランチャイズWEBリポート編集部 |2021年11月25日 公開 (2021年11月26日 最終更新)
家族経営 夫婦経営

日本人にとって馴染み深い家族経営。じつは、海外では「ファミリービジネス」と呼ばれ、より強固な組織基盤を作り長期的に安定した企業へと育てるための経営戦略として見直されています。

そこで今回は、家族経営によるメリット・デメリットを紹介するとともに、家族経営で注意すべき点についても解説します。

家族経営の魅力とは

家族経営 魅力

海外では見直され始めている家族経営。具体的なメリットとは何でしょうか?

そもそも家族経営って?

「家族経営」と一言で言っても、それの意味するところは個々人によって微妙にズレが生じています。 まず法的には、「上位1~3株主グループが有する持ち株の割合が過半数に達する会社」が同族企業とされています。つまり法律上は、株主グループに血縁関係がなくとも同族企業=家族経営企業とみなされるのです。

ただ一般的には、「特定の親族によって実質的に支配されている企業・組織」のことを指す場合が多いようです。持ち株の割合にかかわらず、要職が同じ親族の者が務めていたり、筆頭株主と企業の代表者が同一人物、あるいは血縁関係にある場合も家族経営とみなされることがあります。これは非上場企業や個人事業であっても該当します。

家族経営のメリットとは?

日本ではネガティブなイメージも多い家族経営。海外でも、主に文化的な側面から家族経営の割合は低くなっていましたが、1990年以降、様々な調査によって家族経営の財務パフォーマンスの高さや長期的な安定経営が可能であることが示されています。 家族経営は、家族との時間が取れることやリラックスして仕事ができることも大きなメリットではありますが、経営的な面ではどのような利点があるでしょうか。

長期的な戦略が取れる

一般的な企業、とりわけ株式が広く公開されているような企業は、時に株主に向けて短期間で成果を生み出す経営戦略が求められることもあります。一方で、家族や親族の持ち株比率が過半数を上回る企業であれば、長期的な経営戦略を打ち出しやすくより堅実に成長できる企業を目指せます。株主のためではなく、顧客や家族のための経営がしたいなら、同族の株式保有率が高い企業の方が自由度は高くなります。

経営陣に一体感が生まれる

組織において、長期的に安定した運営ができることが大事ですが、それと同時に、時代に合わせて変化していくことも非常に重要です。近年は特に、ITテクノロジーの発展をはじめとして、トレンドや価値観が目まぐるしく変わる時代。その中で、経営組織も柔軟に変化し成長していかなければなりません。経営陣が同族で構成されている組織であれば、互いに気心が知れている分意思の共有がしやすく一体感も生まれます。そのため意思決定にかかる時間も少なくなるので、スピード感をもった運営が可能になります。

節税効果がある

じつは家族経営を上手く活用すれば、毎年かかる様々な税負担を減らせる可能性があります。例えば、法人の場合は家族への給与は経費として申請できるほか、個人事業であっても一定の条件下で手続きをすれば、経費として認められる場合があります。また、受け取る報酬額によっては1人で全額を受け取るよりも、家族と分散して受け取った方が所得税や住民税が安く済む可能性もあります。

家族経営を成功させるには

家族経営には多くのメリットがありますが、上手く運営しないと家族経営ならではのデメリットが出てくるのも事実です。従業員にとって「地雷」とならないような経営をするには、どのような点に気を遣うのがよいでしょうか? ここでは、最低限守るべき2つのポイントをご紹介します。

会社や店舗を私物化しない

家族経営を続けていくと、組織全体が「なあなあ体質」となってしまい様々な問題が起こりやすくなります。、例えば、日常の食事などを経費として計上してしまったり、家族以外の従業員に対して、業務範囲外の命令をしてしまうといったケースもあります。。また、同居家族のみで事業を行なっている場合は労働基準法の適用外となりますが、外部から従業員を採用した後も同様の経営を続けてしまい、労働基準法違反となってしまうことも。中には刑事事件へ発展する場合もあるため、家族経営では公私混同、私物化に気を付ける必要があります。

外部からの監視やアドバイスを得る

家族経営は結束が強く意思の共有がしやすいため、比較的時代の変化に対応しやすいと言えます。しかし、もし業績が悪化し経営改革が必要になっても、自分やその家族だけではなかなか経営を客観視して改善していくことは困難です。また経営手法も「自分流」となってしまいがちなので、時代遅れな経営を続けてしまって経営が立ち行かなくなる、ということにもなりかねません。また、家族同士あたり前のようにしていたことが、じつは法律に違反していた、なんてことも。時代の変化に柔軟に対応し正しい経営を行なうためには、外部から新しい見識や考え方を得るとともに、監視の目を設けることが非常に重要です。

家族経営ならフランチャイズも検討しよう

家族経営 フランチャイズ

家族経営をお考えの方であれば、フランチャイズでの開業も一つの手です。

フランチャイズとは、加盟料やロイヤリティを支払う代わりに、実績のある商品やサービスを販売できる仕組みのことです。本部企業からしっかりと研修を受けられる上に経営に関するサポートがあるので、業界未経験でも参入しやすく低リスクなのが魅力です。実際に、開業後5年目の生存率を比べた場合、全体的な生存率が約42%なのにし対し、フランチャイズでの独立開業であれば約65%となっています。

事業の収入がそのまま世帯の収入となる家族経営では、よりリスクの低い方法で開業する必要があります。そのため、家族経営に乗り出すならフランチャイズは検討したい選択肢の1つ選択肢の1つです。

既に家族経営している方は多角化を目指そう!

2019年から続く新型コロナウイルスの影響は大きく、日本でも飲食店をはじめとした様々な業種に影響しました。そこで、事業の多角化を考える方が増えています。 例えば、飲食店を経営している方ならコロナによる影響を受けにくい業態への多角化や、時間帯によって販売する商品を変える二毛作化へ乗り出すことで、安定収益の確保を狙えます。 そこで、フランチャイズであれば無数にあるブランドの中から、現在の経営状況にあったものを選択できるため、0から事業を立ち上げるよりも簡単に多角化できます。

いま家族経営で安定して収益を得られている方も、新型コロナウイルスの感染拡大がそうであったように、今後どんなことが起こるかは分かりません。将来のことを考えるなら、家族経営の強みを知ってより強固な経営基盤を作るとともに、事業の多角化で収益の安定化を図ることが重要です。

家族経営のメリットを知ればもっと成長できる!

家族経営 夫婦経営

コロナ下で家族との時間を大切にする人が増えるなかで、家族経営を検討する人も出てきています。家族経営には当然デメリットもありますが、それを補って余りあるメリットが沢山あります。重要なのは、懸念されるデメリットをしっかりと把握した上で、きちんと対応することです。

「家族と働くことに興味はあるけどリスクが高くて不安」と思われるなら、まずは低リスクなフランチャイズを選択肢に加えて、検討してみてはいかがでしょうか。

家族経営 夫婦経営

記事は気に入っていただけましたか?
「いいね!」で応援よろしくお願いします

新着情報をお届けします♪