ハンバーガーフランチャイズ人気ランキングTOP5!選び方や開業資金の相場なども解説
ハンバーガーは、外食産業のなかでも人気の高いメニューです。とくに、マクドナルドやモスバーガーなどの大手チェーンのハンバーガーは、一度は食べたことがあるという方がほとんどではないでしょうか。人気の高いメニューであるハンバーガーですが、実はハンバーガーショップのフランチャイズブランドは、先述の2ブランド以外にも数多く出店されています。そこで今回は、ハンバーガーショップをフランチャイズで出店する際のメリット・デメリットや、人気のフランチャイズブランドについて紹介します。
ハンバーガーショップの市場性
飲食店チェーン数ランキング
チェーン名 | 2023年1月 | 2024年1月 | 増減率(%) |
---|---|---|---|
マクドナルド | 2,959 | 2,977 | +0.6 |
ほっともっと | 2,437 | 2,441 | +0.2 |
すき家 | 1,937 | 1,952 | +0.8 |
Starbucks Coffee | 1,784 | 1,892 | +6.1 |
モスバーガー | 1,268 | 1,301 | 1,301 |
ガスト | 1,317 | 1,277 | -3.0 |
数ある飲食店のなかでも、マクドナルドやモスバーガーなどのハンバーガーショップは、老若男女問わず大きな人気を集めています。
飲食店 商材別店舗数ランキング
業種 | 2023年1月 | 2024年1月 | 増減率(%) |
---|---|---|---|
カフェ・喫茶 | 7,989 | 8,083 | +1.2 |
ラーメン・餃子 | 7,399 | 7,436 | +0.5 |
居酒屋・バー | 7,350 | 6,828 | -7.1 |
ハンバーガー | 6,474 | 6,579 | +1.6 |
ファミリーレストラン | 6,579 | 6,392 | -2.8 |
弁当・惣菜 | 5,691 | 5,495 | -3.4 |
飲食業界全体で見た場合でも、ハンバーガーショップの店舗数は多いことがわかります。個人店や小規模店舗が多いカフェやラーメン屋・居酒屋などと同程度の店舗数があることからも、ハンバーガーショップの人気の高さと、ビジネスとしての可能性が感じられるのではないでしょうか。
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ハンバーガー屋のフランチャイズに加盟するメリット・デメリット
以下では、ハンバーガーショップのフランチャイズに加盟するメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
【メリット1】リスクを抑えて開業できる
人気のメニューであるハンバーガーですが、居酒屋やカフェなどの他店舗と比べると、個人店よりもチェーン店が強い傾向にあります。
知名度の高いマクドナルドやモスバーガーはフランチャイズとしての歴史が長いことから、非常に強力な競合です。そのため、自らオリジナルのハンバーガーブランドを作りあげるよりも、人気のフランチャイズブランドに加盟して開業するほうが、リスクを抑えて店舗を運営することが可能です。
【メリット2】設備やシステムの提供を受けられる
「ハンバーガー=ファストフード」というイメージが日本では定着しており、顧客の多くもイメージどおりのものを求めています。ハンバーガーを安くかつ美味しく、そして素早く提供するためには、しっかりとした設備を用意し、効率的な商品提供システムを確立することが必要です。実際に、ハンバーガーの人気フランチャイズでは、数千店におよぶ膨大な出店実績を基に、効率的なオペレーションシステムが確立されています。
そのため、ハンバーガーショップをフランチャイズから出店することで、システムの確立や設備の用意に関して手間取ることなく開業することが可能です。
【デメリット】自由な経営ができない
フランチャイズには、上記で紹介したようなメリットがある一方で、デメリットもあることを把握しておきましょう。とくに気をつけておきたいのが、フランチャイズでは自由な店舗経営が難しい点です。フランチャイズ契約の内容を守ることはもちろん、本部が定めている運営に関するルールを守る必要があり、ほとんどの場合で自由度はあまり高くありません。具体的には、独自のメニューを開発できないなどのほかにも、契約期間に縛りがあるため店舗を畳みたくても畳めない、といったケースも該当します。
ハンバーガーフランチャイズの特徴を総まとめ!
順位 | チェーン名 | 2023年4月時点の店舗数 | 2024年4月時点の店舗数 | 増減率(%) |
---|---|---|---|---|
1位 | マクドナルド | 2,951 | 2,967 | +0.5 |
2位 | モスバーガー | 1,281 | 1,308 | +2.1 |
3位 | ケンタッキーフライドチキン | 1,194 | 1,228 | +2.8 |
4位 | ロッテリア | 308 | 296 | -3.9 |
5位 | バーガーキング | 186 | 221 | +18.8 |
6位 | サブウェイ | 167 | 178 | +6.6 |
7位 | フレッシュネスバーガー | 163 | 155 | -4.9 |
8位 | ウェンディーズファーストキッチン | 53 | 66 | +24.5 |
ハンバーガーを提供しているフランチャイズブランドは数多くあるため、どのブランドにするか選ぶのに苦労する方もいらっしゃいます。そこで、以下で代表的なハンバーガーショップのフランチャイズとその特徴について紹介します。
マクドナルドの特徴とポイント
マクドナルドは、全世界で人気を誇るファストフードチェーンで、100ヶ国以上に約40,000店舗を展開しています。日本国内だけでも約3,000店舗が営業しており(2024年4月時点)。オーナーはわずか200名と非常に限られた存在です。オーナー1人あたりの平均保有店舗数は10店舗で、契約期間は20年におよびます。そのため、かなりの資本力が必要であり、個人での加盟は現実的ではないと言えるでしょう。
モスバーガーの特徴とポイント
50年の歴史を持つ人気ハンバーガーショップであるモスバーガーは、2024年4月時点で1,268店舗を展開し、マクドナルドに次ぐ規模を誇ります。モスバーガーでは、注文を受けてから料理を作る「アフターオーダー制」を採用しており、一般的なファストフードと比べて提供に時間がかかる分、確かな美味しさを提供しています。また、味付けは日本人の好みを強く意識しており、多くの固定ファンを持っています。「地域に愛される店づくり」を目指し、既存店舗へのフォローも手厚いことが特徴です。
ロッテリアの特徴とポイント
ロッテリアは、2024年4月時点でハンバーガーショップとして国内第3位の店舗数を誇り、308店舗を展開しているフランチャイズです。定番メニューである「絶品チーズバーガー」や「絶品ビーフバーガー」など、王道を追求した商品が幅広い層から支持を受けています。また、「ビジエバーガー」や「全部のせバーガー」など、期間限定で販売される個性的なバーガーも話題を集めています。さらに、駅近の立地での出店にも力を入れており、利便性の高い店舗展開を進めています。
バーガーキングの特徴とポイント
バーガーキングは、全世界で約100ヶ国に約19,500店舗を展開する、グローバルなハンバーガーショップチェーンです。日本では第4位の規模ですが、アメリカではマクドナルドと人気を二分する存在となっています。アメリカ発祥のバーガーキングは、本場ならではの本格的な味わいが人気で、「ワッパー」と呼ばれるボリューミーでアメリカンな味わいのバーガーが、とくに大きな人気を集めています。
フレッシュネスバーガーの特徴とポイント
フレッシュネスバーガーは、1992年に木造一戸建ての小さな店舗からスタートしたハンバーガーショップです。2024年4月時点で155店舗を展開し、国内で第5位の規模にまで成長しています。「大人がくつろげるバーガーカフェ」をコンセプトに掲げ、他の競合店とは異なる、独自のポジションを確立しています。
ウェンディーズ・ファーストキッチンの特徴とポイント
ウェンディーズ・ファーストキッチンは、アメリカの好感度調査でマクドナルドやバーガーキングを抑え、1位に輝いた人気チェーン「ウェンディーズ」と、日本のファストフードチェーン「ファーストキッチン」がコラボレーションした、新しい形のハンバーガーショップです。ウェンディーズ・ファーストキッチンのフランチャイズでは、加盟店の拡大に力を入れており、売上の4%を毎月支援する運営支援金制度や300万円の開業支援金など、手厚いフォローが特徴となっています。実際に、2023年4月から2024年4月にかけて新たに13店舗を展開しており、今後の急速な店舗拡大が期待されています。
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ハンバーガーフランチャイズでの開業にかかる費用・資金
ハンバーガーショップは、他の飲食店の店舗と比較すると、開業にかかる費用が高い傾向にあります。たとえば、国内店舗数2位のモスバーガーの場合、開業に必要な自己資金の目安は5300万円以上としています。開業費用の具体的な内容は以下を参考にしてください。
項目 | 金額 |
---|---|
加盟金 | 200万円 |
保証金 | 40万円 |
内外装費 | 3690万円 |
設備費 | 920万円 |
その他開業費 | 450万円 |
上記はあくまでも一例ではありますが、モスバーガー以外のハンバーガーショップフランチャイズでも、開業費用は高い傾向にあります。大手フランチャイズチェーンのマクドナルドでは、店舗の開業に最低でも1億円が必要です。銀行などの金融機関からの融資を受ける場合でも、必要となる自己資金は最低2500万円と、開業資金の調達がネックとなることもめずらしくありません。
ハンバーガーフランチャイズ人気ランキングTOP5
ここからは、『フランチャイズWEBリポート』で人気のハンバーガーショップのフランチャイズについて紹介します。フランチャイズWEBリポートでは各ブランドの詳細に関して資料請求することもできますので、気になるブランドがあった方はぜひ一度お問い合わせください。
順位 | ブランド名 | 募集開始年 | 自己資金目安 |
---|---|---|---|
第1位 | モスバーガー | 1972年 | 5300万円以上 |
第2位 | ロッテリア | - | - |
第3位 | ハンバーガー生活のすすめ | 2022年12月 | 250万円以上 |
第4位 | グレイトフルズ | 2018年1月 | 800万円以上 |
第5位 | フレッシュネスバーガー | 1995年 | 2000万円以上 |
【第1位】モスバーガー
モスバーガーは、国産素材にこだわり、日本の味覚に合わせた「おいしさ」を提供することに力を入れているフランチャイズです。お店の空間づくりから素材の選定、調理、提供まで一貫して高いクオリティを誇ります。近年の健康志向や食品の安全性への関心の高まりを背景に、モスバーガーは「食の安全」と「おいしさ」を両立する業態として、多くの世代から支持を受けています。
また、モスバーガーでは注文を受けてから調理する「アフターオーダー方式」を採用しており、ユーザーに「できたての味」を提供するだけでなく、店舗側の食品ロスを減らし、無駄な廃棄を削減できるような工夫がされています。
【第2位】ロッテリア
ロッテリアは、日本発のハンバーガーショップチェーンで、全国に308店舗を展開しています。グルメバーガーやロッテブランドの菓子とのコラボメニューなど、数々の魅力的な商品を提供しており、強力なプロモーション力が特徴です。また、駅前など好立地の店舗が多いことも特徴で、高い集客力が見込まれることも魅力です。
【第3位】ハンバーガー生活のすすめ
ハンバーガー生活のすすめは、元焼肉屋のオーナーが肉の知識を活かして創り上げた、本格的なハンバーガー専門店です。通常、ハンバーガーショップやカフェの出店には数千万円の開業資金が必要な場合も多くありますが、ハンバーガー生活のすすめでは独自のノウハウを駆使して、初期投資のコストを大幅に削減しています。
また、中食需要にも対応して売上の安定化を図っており、店舗をカフェやバル仕様にすることも可能です。店舗の運営はオーナー1人だけでも完結する仕様になっており、高い利益率を誇ります。低資金での開業と高収益が期待できるため、投資回収も6ヶ月から1年で見込めることも大きな魅力です。
【第4位】グレイトフルズ
グレイトフルズは、炭火で焼き上げたお肉を使用した手作りの本格バーガーと、おしゃれな空間が人気のハンバーガーショップです。本部直営の肉屋から材料を仕入れることができるため、フランチャイズ加盟店でも本店と同じ味を再現でき、こだわり抜いたハンバーガーをお客様に提供できます。
また、テイクアウトの比率が高いことから、小規模の店舗でも運営できるため、低投資で開業できることも魅力です。規定のフランチャイズルールを守れば、オリジナルメニューの追加や内装のアレンジも可能で、自由度の高いビジネスを展開できます。
【第5位】フレッシュネスバーガー
フレッシュネスバーガーは、自宅や職場から隔離された居心地のよいサードプレイスの提供を掲げている、日本のハンバーガーショップチェーンです。1992年にほっかほっか亭の創業者の1人、栗原幹雄氏によって創業され、1995年からフランチャイズ展開を開始しました。ヘルシー志向の商品やケーキ、マフィンなど、他のファストフード系バーガー店とは一線を画すメニューが人気を集めています。
ハンバーガーフランチャイズに関する記事
2020年から転職を機に、ライター活動開始。さまざまな企業のコラム記事の執筆・構成を担当し、現在はライティングと併せて編集・校正・校閲作業やSEO施策にも携わっている。趣味は読書とバンド活動。文章を通して、クライアントの要望に最大限応えられるよう、日々奮闘中。フランチャイズについても勉強しながら楽しく書いています。