デイサービスのフランチャイズ人気ランキングTOP10!メリットデメリットや開業資金相場なども紹介!

フランチャイズWEBリポート編集部 |2024年09月24日 公開 (2024年09月26日 最終更新)
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

深刻な少子高齢化社会の日本において、介護業界は年々需要が高まっています。介護施設にはさまざまなものがありますが、デイサービスは利用者が通所する施設なので、日常生活を送る高齢者住宅に比べると経営の負担が少なく、開業を考えている方もいるのではないでしょうか。 

そこで今回は、デイサービスの人気フランチャイズと、デイサービス事業の情報について解説します。これからデイサービスを開業したいと考えている方はぜひご一読ください。

デイサービスの市場

本当にデイサービスは需要が高いのか、まずは介護業界の市場とあわせてデイサービスの市場について解説します。

デイサービスは1兆円を超える規模

日本では2000年に介護保険制度がスタートし、民間事業者が介護事業への参入を開始しました。以降、介護市場は急速な高齢化とともに拡大しているのが現状です。じっさいに厚生労働省の2020年度(令和2年度)介護給付費等実態統計の介護保険提供サービス区分別を見ると、「通所介護」は1兆2,851億1,900万円と、1兆円越えとなっています。
また、近年では「通所介護・地域密着型通所介護の受給者数」は150万人を超えており、今後もデイサービスの需要は高いと予測できます。

デイサービスの種類

デイサービスにはさまざまな種類があります。ここでは、デイサービスの代表的な種類について紹介します。

一般型デイサービス

一般型デイサービスは利用定員数によってさらに細かく分別されます。1日あたり25名以上は大規模デイサービス、19名以上25名未満は通常規模デイサービス、18名以下は小規模デイサービスです。なお、小規模デイサービスは地域密着型と呼ばれることもあります。

<提供サービス内容>
●健康状態のチェック
●食事や入浴介助
●排泄の介助
●レクリエーションなど

特化型デイサービス

特化型デイサービスは、提供サービス内容が専門的なものが該当します。ここでは、とくに多い2種類の特化型デイサービスを紹介します。

リハビリ特化型

理学療法士などの専門家の指導のもと、運動や体操を行なうフィットネスジムのような施設です。一般型とは違い、入浴や食事、レクリエーションなどは行なわない施設が多い傾向にあります。利用時間も半日など、短時間であることが特徴です。

認知症対応型

認知症の診断を受けた方を専門としたデイサービスです。診断を受けていない場合は利用できません。認知症の方に適した運動やレクリエーションを通し、心身機能の維持・回復を目指す施設です。なお、定員は少人数で手厚い介護ができるようになっていることもほかの施設とは異なります。

宿泊型デイサービス

名前のとおり、通所介護ができる施設で、日中のサービスを受けたあと、そのまま施設に宿泊することができる施設のことです。宿泊は一時的なもので、特養ホームのように日常生活を過ごすわけではありません。介護保険適用外ではありますが、需要が高いサービスです。

フランチャイズでデイサービスを開業するメリット

フランチャイズでデイサービスを開業するメリットにはさまざまなものがあります。自力開業では得られないメリットなので、開業方法を検討する際の参考にしてください。

手続きや申請など、立ち上げ時のサポートがある

介護事業は法人設立や介護事業者指定の申請が必要です。そのため、申請書類の数が多く、知識があっても煩雑に感じるでしょう。また、デイサービスは介護保険法に基づくサービスであり、決められた運営基準があります。開業するには適切な建物の設計や設備・人員も必要です。

フランチャイズ開業なら、これらの煩雑な作業や運営基準に基づいた運用などのサポートが得られます。開業時の複雑な手続きをサポートしてくれるだけでなく、開業資金調達についても相談を受け付けてくれることがあります。開業資金の融資を受けるには、事業計画書が必要です。フランチャイズによっては、作成支援や助成金の活用についてのアドバイスが受けられることもあります。

人材確保のサポートが受けられる

人材の確保は介護事業の最大の課題です。介護業界では介護職員が慢性的に不足しており、人員確保が容易ではありません。フランチャイズでは、必要な人材の採用サポートを行なっている本部は多くあります。専門的知識が必要な人材も、フランチャイズ本部を通すことで確保しやすいでしょう。

本部の知名度や実績を活かせる

フランチャイズ最大のメリットともいえるのが、本部の知名度や実績を活かした経営ができることです。知名度や実績を活用することで、安定した集客にもつながるでしょう。
また、フランチャイズでは本部からのサポートや経営ノウハウの提供があります。そのため、自力開業に比べてプラスの要素が多く、銀行などからの融資が受けやすいこともメリットです。

フランチャイズでデイサービスを開業するデメリット

当然のことではありますが、どんなこともメリットだけではありません。フランチャイズ開業にもデメリットは存在しますが、どのようなデメリットがあるのかを知っておくことで、対策が取れることもあります。

加盟金・ロイヤリティを支払う必要がある

フランチャイズ開業では、フランチャイズ契約の締結に加盟金が必要です。また、月々の売り上げから一部をロイヤリティとして払い続けなくてはなりません。支出が増えるため、デメリットに感じる人もいるかもしれませんが、加盟金やロイヤリティはフランチャイズ本部から提供される成功ノウハウやブランド力を利用するための対価と考えましょう。本部に加盟金やロイヤリティを支払うことで、よりよいサービスの提供につながります。

独自のサービスを提供できない

フランチャイズの場合、経営やサービスに関することは細かく決められていることがほとんどです。そのため、自分の理想だけを追求した経営は難しいでしょう。しかし、なかには、加盟店側に一定の裁量があるフランチャイズもあります。経営の自由度を求める場合は、そのような本部を選ぶとよいでしょう。

デイサービスフランチャイズの選び方

じっさいにデイサービスのフランチャイズを選ぶ際には何に気を付ければいいのか、疑問を抱いている方もおられるでしょう。選び方として、以下の3つのポイントを意識してください。

1.介護事業の運営実績が十分にあるか
2.サポートが十分か
3.提供するサービス内容が自分の理想に近いか

介護事業を長年継続しているフランチャイズ本部は、経営に関するノウハウも豊富に有しています。そのため、サービスの質が高いだけでなく、トラブル時の対応も期待できるでしょう。また、介護事業は3年ごとに改正される介護保険法に対応しています。適応にはさまざまな労力も必要になるため、サポート体制が整っており、相談しやすいような本部を選ぶとよいでしょう。

デイサービスにはさまざまな種類があります。まずはそれぞれ種類ごとの特性を理解し、収益性や費用面を考慮して、自分の理想に近い業態を選びましょう。サービス内容から、自分の考える経営方針と合っているかを考えてみてください。

デイサービスフランチャイズの開業資金

一般的なデイサービスの開業資金の総額としては、1500万円程度が相場とされています。
ここでは、デイサービスの開業資金にはどのようなものが必要になるのか、内訳を解説します。

加盟金

加盟金は、フランチャイズ加盟契約の締結時に支払う費用のことです。相場は100万円~500万円とされており、ブランドによって大きな差があります。立地や法人対象の契約などによっては加盟金が高額になることもあるので、事前によく確認しておきましょう。

保証金

保証金とは、ロイヤリティなど本部への支払いの担保のため、本部に預ける費用のことです。
保証金はフランチャイズ本部によって扱いが異なり、かからないブランドもあります。保証金からなんかの支払いを行なった場合、加盟店側は追加入金が必要になります。

研修費

フランチャイズ開業では、開業前に必要な知識やノウハウを学ぶための研修を受けねばなりません。研修費は加盟金に含まれているケースもありますが、別途必要になることもあるので事前によく確認しておきましょう。なお、研修費の相場は30~100万円程度です。

その他開業費

開業資金にはほかにも物件取得費用や、法人設立費用等さまざまな費用が必要です。物件取得費は開業資金のなかでも大きな割合を占めるため、フランチャイズ本部によっては費用を一部負担してくれたり物件を用意してくれたりすることもあります。法人設立費用は立ち上げる事業形態によって異なるので注意しましょう。

事業形態 法人設立費
株式会社 20~25万円 ※別途資本金が必要
合同会社 約10万円
一般社団法人 10~15万円
NPO法人 無料

ロイヤリティ

ロイヤリティは毎月の売り上げからフランチャイズ本部に支払う費用のことです。ロイヤリティは本部によって異なりますが、月の売上に対して5~10%程度が多くなっています。 フランチャイズによって割合が異なるだけでなく、売上によって変動するなど細かく決まっていることもあるので、必ず確認しておきましょう。

デイサービスフランチャイズの平均年収

デイサービスのフランチャイズ開業でどれくらい年収が得られるのか気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、デイサービスをフランチャイズで開業した際の平均年収について紹介します。

オーナーの年収の一例

じっさいのフランチャイズデイサービス「デイサービス樹楽」を例に挙げてみます。定員10名のデイサービスの場合、月間売上360万円、営業利益100万円が可能なので、年収にして1,000万円程度を目指すことができます。

デイサービス事業は、収益の大部分が介護保険からの介護報酬です。介護保険法は3年ごとに見直されるため、介護報酬だけに頼らないサービスの提供を検討することも、安定した収入を得るためには欠かせません。フランチャイズによってさまざまなサービスを提供しているので、気になるフランチャイズがあれば比べてみることをおすすめします。

デイサービスフランチャイズの人気ランキングTOP10

フランチャイズWEBリポートにおけるデイサービスのフランチャイズランキングTOP10をご紹介!

順位 ブランド名 種類 自己資金目安
第1位 ワーカウト 障害者デイサービス 1750万
第2位 ブルーミングケア 夜間個室対応型デイサービス 1000万〜
第3位 元氣ジム リハビリ特化型デイサービス 500万〜
第4位 BPリハデイ リハビリ特化型デイサービス 800万円以上
第5位 だんらんの家 地域密着型デイサービス 500万〜
第6位 コンパスウォーク リハビリ型デイサービス 1001万〜
第7位 デイサービス 樹楽 小規模デイサービス 500万〜
第8位 ブリッジライフ IADL訓練型デイサービス 1001万〜
第9位 セカンドライフ リハビリ特化型デイサービス 200万〜
第10位 Record book(レコードブック) リハビリ型デイサービス 200万〜

【第1位】ワーカウト

約1700施設超の福祉施設を展開するアニスピホールディングスが本部の障害者デイサービスです。日本初の運動メインの障害者デイサービスであり、アスリート監修のフィットネスが魅力です。利用者が楽しいと思えるような工夫がされており、高頻度での通所が期待できます。味はもちろん、栄養バランスにこだわった食事も人気です。

【第2位】ブルーミングケア

デイサービス事業を複数手掛ける本部による、専門的なサポートが魅力のフランチャイズです。不動産開発・建物建築のプロとの業務提携を結ぶことで介護施設特有の物件取得リスクを抑えることができます。また、介護保険制度の法改正にも対応できるところも強みと言えるでしょう。本部が用意した新築物件をサブリースで開業でき、初期費用を抑えられます。

【第3位】元氣ジム

フィットネスを中心に190拠点を展開する東証プライム上場企業が手掛けるリハビリ特化型デイサービスです。フィットネス事業で培った運動ノウハウを活用するだけでなく、科学的リハビリ手法や脳活性化プログラムにより個人に合わせたサービスが提供できます。iPadによる介護保険請求で、事務負担も軽減できます。

【第4位】BPリハデイ

理学療法士が施設に配置できるリハビリ特化型デイサービスです。食事や入浴がないため、設備費用を抑えた運営ができます。本部が提供する独自システムによってスタッフの採用・教育にも力を入れており、人材確保面でのサポートが手厚いところが特徴です。国が定めたADL維持等加算で改善率100%を獲得しています。

【第5位】だんらんの家

全国に200店舗を展開している、民家改装型のデイサービスです。「みんなで過ごす大きな家族」をコンセプトにしており、自宅のようにくつろげる設備が整っています。全店健全経営を目指しており、月に2回と頻繁に研修会を実施することで30年間に渡る人材育成ノウハウを活用し、細やかな経営指導が可能です。そのため、異業種からの参入を考えている人にも安心できるでしょう。

【第6位】コンパスウォーク

テレビ番組でも紹介されるなど、メディアから高い注目を集めた歩行特化のリハビリ特化型デイサービスです。理学療法士を始めとするリハビリの専門家によって歩行・機能回復を目的としています。運動以外にも介護整体や温熱療法も提供しており、リラックスや癒しも期待できます。

【第7位】デイサービス樹楽

ネットカフェを展開する企業が手掛けるデイサービスです。ネットカフェ事業で培った安全・安心の環境づくりのノウハウをデイサービスにも活用し、一般住宅を利用した落ち着ける空間を作りました。小規模介護施設なので利用者の満足度が高く、きめ細やかで手厚い介護を提供します。

【第8位】ブリッジライフ

リハビリ型デイサービス「LET'S倶楽部(レッツ倶楽部)」の運営ノウハウを元に開発したIADL(手段的日常生活動作)訓練型デイサービスです。3つのプログラムコースが用意されており、地域のニーズに合わせた施設づくりができます。訓練を通して達成感や社会的な役割を見出すことを目的としています。

【第9位】セカンドライフ

1日を午前と午後の部に分けた2回転をする短時間リハビリ特化型デイサービスです。定員は1日20名と小規模で、トレーニングにマシンを使わないことでマシンに座れない利用者にも対応しています。そのため安全性が高いだけでなく、設備費用を抑えた開業ができるメリットがあります。

【第10位】Record book(レコードブック)

3時間と短時間が特徴のリハビリ型デイサービスです。マシンを使わないことですべての利用者に対応できる、安全性が高い自重運動を行ないます。軽度の介護認定者をターゲットにしているため、スタッフの介護負担が軽いことも特徴です。運動プログラムは国立大学病院のリハビリテーション科でも高く評価されています。

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