ピラティスのフランチャイズとは?開業方法や加盟費用、人気の理由も紹介!

フランチャイズWEBリポート編集部 |2026年05月25日 公開 (2026年05月26日 最終更新)
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

健康志向の高まりを背景に、ピラティスのスタジオが全国で急増。「きつい運動はしたくない」という層を中心に需要が広がり、フランチャイズも続々広がっています。この記事では、ピラティス市場の現状やビジネスの仕組み、フランチャイズブランドの比較など、開業を検討している方に向けた情報を紹介します。

成長著しいピラティススタジオの市場とは

日本のピラティス・ヨガスタジオ市場は、2025年に約1.8兆円規模に達したと推計されています。2034年には約4兆円規模にへの拡大が予測されており、年平均成長率は8.94%です。フィットネス業界のなかでもとくに成長が著しいジャンルです。

約1.5兆円
国内市場規模(2024年推計)
ピラティス・ヨガスタジオ合算
8.9%
年平均成長率(CAGR)
2025〜2033年予測
約1,700軒
国内ピラティススタジオ数
(2025年1月時点)

※ 出典:IMARC Group「Japan Pilates & Yoga Studios Market Size, Forecast 2034」(2025年時点データ)、帝国データバンク「フィットネスクラブ・スポーツジム業界動向調査(2023年度)」

成長の背景にあるのは、健康志向の高まりや高齢化社会の進展、コロナ禍を経た運動習慣の定着です。「きついトレーニングはしたくないが、体型や姿勢を改善したい」という層を中心に需要が拡大しています。主要ブランドの顧客の97〜98%は女性です。

かつてヨガが辿った普及の軌跡と同じように、ピラティスも徐々に男性層へ広がると予測されています。市場の裾野はさらに拡大する見込みです。

国内主要ピラティスチェーン 店舗数(2025年1月時点)
1位 zen place:117店舗 / 2位 Rintosull:107店舗 / 3位 URBAN CLASSIC PILATES:69店舗 / 4位 CLUB PILATES:74店舗 / 5位 pilates K:60店舗
マシンピラティス業界カオスマップ2025」より。

このほか、セントラル・メガロス・TSUTAYAなど異業種からの参入も進んでいます。

海外ブランドの日本参入も相次いでいます。米国最大のピラティスブランド「CLUB PILATES」は2019年に上陸し現在75店舗を展開。オーストラリア発の「STRONG Pilates」は2024年に日本へ初進出しました。今後5年で50施設の開業を発表しています。

なぜピラティスが増えているのか?注目の理由とビジネスモデル

ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ピラティスが20世紀初頭に考案したエクササイズです。呼吸と連動しながら体の深層部にあるインナーマッスル(体幹を支える筋肉)を鍛えます。姿勢改善や柔軟性向上を目指すエクササイズです。

スタジオのビジネスモデルは、会員制の月額定額制が主流です。一度会員を獲得すると毎月安定した収入が積み上がる「ストック型」の収益構造です。主要ブランドの月次解約率は5%以下という実績もあります。食材・在庫・廃棄コストもゼロ。コスト構造がシンプルで、損益分岐点(利益がゼロになる売上水準)を低く設定できる点も特徴です。

レッスン形式の種類

ピラティスには、「マットピラティス」「マシンピラティス」「パーソナル・セミパーソナル」の3種類のレッスン形式があります。

マット

マットピラティス

マット1枚で行なうシンプルな形式。器具不要でグループレッスンに向いており、スペースコストを抑えやすい。

マシン

マシンピラティス

専用マシン「リフォーマー」などを使用。効果の実感が高く継続率がよいため、現在もっとも多くのスタジオが採用するモデル。

パーソナル/セミ

パーソナル・セミパーソナル

完全1対1またはインストラクター1名対2〜5名の少人数制。顧客満足度が高く、フランチャイズで急増しているモデル。

ピラティスとヨガとの違い

ピラティスは、ヨガとよく混同されます。

似たようなイメージがありますが、必要な設備や客層は微妙に異なります。

項目 ピラティス ヨガ
起源・目的 リハビリ・身体機能の改善 精神統一・瞑想・柔軟性
主なアプローチ インナーマッスル・姿勢矯正 ストレッチ・バランス・呼吸
マシン使用 あり(リフォーマーなど) 基本なし
サービス単価 高め(専門性が高い) 中〜低(グループが多い)
市場フェーズ 現在急成長中(第3次ブーム) 成熟期〜安定期

こうした背景から、ピラティスフランチャイズへの関心は高まっています。では実際に開業するには、どれくらいの費用や条件が必要なのでしょうか。ここからは、国内主要ブランドの情報をもとにした相場感を整理します。

ピラティスが人気の理由

ピラティスの人気の理由には、主に4つが挙げられます。

  • ①体幹強化・インナーマッスル

    表層の筋肉ではなく深層筋にアプローチするため、体の芯が安定します。腰痛・肩こりの根本的な改善にもつながるとされています。

  • ②姿勢改善・ボディメイク

    骨格へのアプローチにより、猫背改善・O脚矯正など姿勢そのものの変化が期待できます。体重より「ライン」が変わると継続利用につながりやすいのが特徴です。

  • ③呼吸改善・ストレス軽減

    胸式呼吸と体の動きを連動させることで、自律神経への作用も期待されます。メンタルヘルスの観点からも関心を集めています。

  • ④リハビリ・高齢者ケアへの応用

    衝撃の少ない動きが中心のため怪我リスクが低く、産後ケアや高齢者の健康維持にも適用されています。医療・介護分野との接点が広がっています。

ピラティススタジオのビジネスモデル

スタジオのビジネスモデルは、会員制の月額定額制が主流です。一度会員を獲得すると毎月安定した収入が積み上がる「ストック型」の収益構造になっています。

主要ブランドの月次解約率は5%以下という実績もあります。食材・在庫・廃棄コストもゼロ。コスト構造がシンプルで、損益分岐点(利益がゼロになる売上水準)を低く設定できる点も特徴です。

開業資金・開業プランの目安

そんな人気拡大中のピラティスですが、開業にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。

国内で展開中のフランチャイズブランドの情報をもとに相場をまとめました。詳細は、各ブランドへの資料請求・説明会での確認をご検討ください。

自己資金の目安
300万円 〜 1,000万円以上

低コスト設計のブランドは300万円から参入可能。マシン台数が多い大型モデルでは1,000万円超を見込む必要があります。

初期投資の目安(物件・内装・設備含む)
500万円 〜 1,000万円程度

物件の規模・立地・リフォーマーなどの専用マシン台数によって変動します。シャワー室などを省いた設計で圧縮するブランドもあります。

ロイヤリティ(本部に毎月支払う費用)
月額固定 11万円 〜 16.5万円 / または売上比率との組み合わせ

固定型と「固定+売上比率」型の2パターンが主流です。売上が伸びるほど比率型の負担は増えますが、固定型は売上に関係なく毎月一定額が発生します。

契約期間
2年 〜 3年(以後自動更新が一般的)

更新費が無料のブランドが増えています。契約終了後の条件(競業禁止など)は個別に確認が必要です。

開業までの期間
最短 60日 〜 90日

物件の契約状況や内装工事の規模によって前後します。運営委託型を選ぶ場合、インストラクター採用は本部が進行するため、開業準備の手間を大きく省けます。

投資回収の目安
最短 17ヶ月 〜 1年半〜2年程度

会員数の立ち上がりスピードと固定費の水準によって変わります。オープン直後の集客施策と、開業後3〜6ヶ月分の運転資金の確保が回収期間を左右します。

※ 上記はフランチャイズWEBリポート掲載情報(2025〜2026年時点)をもとにした参考値です。実際の条件はブランド・物件・規模により異なります。

ピラティスを開業できるフランチャイズ3選

2024〜2026年にかけてフランチャイズ展開を本格化しているブランドから3社をピックアップします。それぞれ異なる価格帯・運営スタイルで、幅広い開業者層に対応しています。

Pilates KASANE(ピラティスカサネ)

株式会社ワールドフィット

フランチャイズ開始:2025年1月
  • 全国150店舗超のパーソナルジム「BEYOND」を展開する本部が手がける新ブランド。フィットネス運営のノウハウが豊富。
  • インストラクター1名に対して最大4名の少人数セミパーソナルレッスン。質の高い指導と収益性を両立する設計。
  • 採用・育成・日々の店舗運営まで本部が全代行する「運営委託プラン」。現在の加盟オーナー全員がこのプランを選択している。
  • 内装工事費にキックバックなし、保証金・物件紹介料も不要という費用体系。初期費用の目安は2,200万円(税込)〜、運転資金を含めると3,000〜4,000万円が目安とされている。
  • 月次解約率5%以下、会員の平均継続月数24ヶ月という実績を持つ。
  • 2026年末までに80〜100店舗展開を目指している。オープン7日で120名以上が入会した事例あり。
自己資金目安
1,000万円〜
ロイヤリティ
月額固定11万円+売上の15%
契約期間
2年(以後自動更新)
開業目安
最短90日
投資回収目安
最短17ヶ月
募集対象
個人・法人、全国
Pilates KASANEのフランチャイズ詳細を見る

Habit Pilates studio(ハビットピラティススタジオ)

株式会社Habit Pilates

フランチャイズ開始:2026年1月
  • グループ累計35店舗(パーソナルジム・ゴルフなど複数業態)の運営知見を持つ本部。
  • 最大5名のセミパーソナル形式。グループレッスンの収益性とパーソナルの顧客満足度を組み合わせたモデル。
  • シャワーなどを省いた必要最低限の設計で初期投資を圧縮。損益分岐点を低く設定することで黒字化のタイミングを早めている。
  • 直営・フランチャイズ全店で黒字を継続(2026年2月時点)。最短2ヶ月での単月黒字化実績あり。
  • 著名デザイナー(正田啓介氏)による空間デザインで差別化を図っている。
  • 運営委託プランあり。月1回のSV面談、経営指導・研修プログラムによる開業後サポートも充実。
自己資金目安
300万円〜
ロイヤリティ
月額固定16.5万円(1次募集限定価格)/通常22万円。運営委託プランは別途月額11万円+売上5%
契約期間
3年(更新費なし)
開業目安
最短60日
投資回収目安
1年半目標
募集対象
個人・法人、全国
Habit Pilates studioのフランチャイズ詳細を見る

COCOLANCE(ココランス)

株式会社EMILUS

フランチャイズ開始:2024年5月
  • 女性専門・完全マンツーマン指導に特化。コンセプトは「心と体のリゾート」。バリ風の空間デザインで差別化を図る。
  • 韓国の大手ピラティスブランドとの提携により、インストラクターの育成体制を強化。本部運営の養成講座には月200名超の応募が集まる。
  • 直営1号店(2023年9月)から約2年半で直営13店舗・フランチャイズ27店舗以上に拡大。オープン準備中を含め45店舗超(2025年時点)。
  • WEB集客(SNS広告・SEO・MEO対策)を本部が代行。開業2ヶ月目にほぼ満員(約60名)になった実績あり。
  • 自主運営と運営委託から選択可能。ブース数も柔軟に設計できる。
  • 最短1.6年での投資回収実績あり。高単価モデルでも高い継続率を維持している。
自己資金目安
300万円〜
初期投資目安
500〜1,000万円(1ブース)
ロイヤリティ
自主運営10〜16%/運営委託16%+委託料7%
契約期間
3年(以後2年ごと自動更新、更新費なし)
開業目安
最短75日
投資回収目安
最短1.6年実績あり
COCOLANCEのフランチャイズ詳細を見る

加盟プラン・初期費用の比較

3ブランドの主要な条件を一覧で比較します。詳細な数値(加盟金・設備費など)はブランドにより非公開の項目もあります。資料請求・説明会での確認を検討してください。

比較項目 Pilates KASANE Habit Pilates studio COCOLANCE
運営形式 セミパーソナル(最大4名)
マシン+マット
セミパーソナル(最大5名)
マシン特化
完全マンツーマン
マシン・女性専門
FC開始年 2025年1月 2026年1月 2024年5月
自己資金目安 1,000万円〜 300万円〜 300万円〜
初期投資目安 2,200万円〜(税込)
運転資金含む場合3,000〜4,000万円目安
要個別確認
低コスト設計
500〜1,000万円(1ブース)
ロイヤリティ 月額固定11万円(税込)
+売上の15%
16.5万円(1次募集限定)
通常22万円
運営委託は別途月額11万円+売上5%
自主運営10〜16%
運営委託16%+委託料7%
契約期間 2年(以後自動更新) 3年(以後自動更新) 3年(以後2年ごと更新)
更新費 記載なし 無料 無料(委託プランは採用研修費あり)
開業最短 90日 60日 75日
運営委託 選択可(現加盟者全員が選択) 選択可 選択可
回収目安 最短17ヶ月 1年半目標 最短1.6年(実績)
向いている方 高収益を狙う投資・多角化目的の法人・個人 副業・低資金から始めたい個人、初めての開業者 女性専門高付加価値ブランドを展開したい方

※ 上記情報はフランチャイズWEBリポート掲載情報(2025〜2026年時点)をもとに編集・整理したものです。実際の条件・金額は変更される場合があります。加盟前に必ず各ブランドの最新資料・説明会にてご確認ください。

ピラティス開業のメリット・デメリット

ここからは、具体的にピラティススタジオの開業を検討されている方向けに気になるメリットデメリットや開業までの流れを紹介します。

メリット
ストック型収益が積み上がる。月額定額制で毎月の売上が予測しやすく、収支計画を立てやすい。
継続率が高く、口コミ集客が起きやすい。SNSを活用する女性層を中心に自然な紹介が生まれやすい。
在庫・廃棄コストがゼロ。コスト構造がシンプルで損益管理がしやすい。
地方・郊外に出店余地が多く残っている。先行参入による優位性を築きやすい。
運営委託型フランチャイズなら業界未経験でも参入可能
デメリット
マシン購入費がかかる。リフォーマー1台あたり数十万〜100万円超で、複数台必要なケースも多い。
インストラクターの採用・定着が課題。資格保有者の競争が激しく、採用コストが想定より高くなることもある。
市場拡大とともに競合も増加している。出店前の立地調査・競合分析が集客を左右する。
フランチャイズの場合、ロイヤリティ(本部に毎月支払う費用)が継続的に発生する。収支計画への織り込みが必要。

ピラティススタジオの開業の流れ

フランチャイズを活用した場合の開業ステップを紹介します。ブランドにより手順は異なりますが、おおむね以下の流れが一般的です。

  • 1
    情報収集・フランチャイズ説明会への参加

    複数のブランドの資料を取り寄せ、説明会で条件や運営スタイルを比較します。自己資金や希望エリア・開業スケジュールを事前に整理しておくとスムーズです。

  • 2
    資金計画・融資相談

    日本政策金融公庫などへの融資相談を行ないます。自己資金の比率や事業計画の精度が審査に影響するため、早い段階から準備を進めることが大切です。

  • 3
    物件探し・立地調査

    商圏内の競合数・人口・ターゲット層の動線を確認します。フランチャイズ本部が立地調査をサポートするブランドもあります。

  • 4
    加盟契約・内装工事・機器発注

    契約締結後、内装工事と専用マシンの発注を行ないます。工期は物件の状態や設備規模によって異なります。多くのブランドで60〜90日以内の開業を想定しています。

  • 5
    インストラクター採用・研修

    運営委託型の場合は本部が代行します。自主運営の場合は採用広告・面接・研修プログラムへの参加が必要です。開業前に最低限の人員を確保しておくことが重要です。

  • 6
    プレオープン・集客・グランドオープン

    SNS広告やMEO対策(Googleマップ上での集客施策)、近隣へのチラシ配布などで事前集客を行ないます。オープン前に会員を一定数確保できると、初月からの収支が安定します。

ピラティスは、フィットネス業界のなかでも注目度の高いジャンル!

ピラティス市場は国内外で成長を続けており、フランチャイズを活用した開業事例も増えています。月額定額制による安定収入・コンパクトな店舗設計・高い継続率が特徴です。フィットネス業界のなかでも注目度の高いジャンルです。

初期投資やインストラクターの確保・競合増加への対応など、開業前に確認すべき点は少なくありません。まずは複数のブランドの説明会に参加し、自己資金や運営スタイルに合ったプランを比較してみてください。