【本部取材】韓国2500店舗のお粥・ビビンバ「ボンジュク」 母の愛と健康を日本へ

宮原 史知 |2026年08月06日 公開
フランチャイズWEBリポートのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

K-FOODが日本の食卓に広く浸透するなか、韓国の主食であるお粥やビビンバにも少しずつ注目が集まっています。韓国国内で約2500店舗を展開するお粥・ビビンバのフランチャイズ「ボンジュク」も、そのひとつ。お粥の「病気のときに食べるもの」というイメージを越えて、日常の健康食として根づいてきたブランドです。

フランチャイズ・ショー大阪2026のブースで、通訳を介して、日本市場への本格展開に向けた考えをうかがいました。

韓国で2500店舗、お粥とビビンバのボンジュク

――まず、どのような商品を扱っているのか教えてください。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

レストランでは、おかゆとビビンバの種類を数多くそろえています。韓国国内では約2500店舗を運営する大きな会社で、お弁当をはじめ多くのメニューがあります。国内では給食事業なども手がけています。

海外では、オープン予定店舗を含めた基準で38店舗ほどですが、いま攻めの姿勢で拡大を進めているところです。日本の方が韓国を訪れて、私たちのブランドをよくご存じでいてくださるので、日本市場に進出することには大きな意味があると考えています。

――韓国では相当な規模ですね。日本ではどのような形で展開するのでしょうか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

日本では、おかゆとビビンバを扱う「ボンジュク」というブランドを出しています。韓国国内では業態が細かく分かれていますが、海外ではボンジュクという看板のもとで、ビビンバはもちろん、ほかのK-FOODも販売できます。おかゆとビビンバだけにとどまらないブランドです。

病院食から日常の健康食へ

――日本でも韓国のお粥が少しずつ広がっている印象があります。日本の市場をどう見ていますか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

日本では、お粥は日常食というより、病院食や、子どもが食べるものというイメージが強いように思います。韓国国内でも、2002年に事業を始めた頃は同じような認識でした。それが長い時間を経て、ようやく日常食として受け止められるようになってきたのです。

お粥は消化がよく、健康にもよい食べものです。海外でも、そうした日常の健康食として認識され始めたら嬉しいと思っています。

――韓国では、お粥はどんなふうに食べられているのですか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

高齢の方や一般の方は、朝や昼に食べることが多いです。韓国は医療の仕組みが整っていることもあって、健康診断の前にお粥を食べるといったイメージもあります。

また、女性のお客様のなかには、ダイエットや健康管理のためにお粥を召し上がる方も多くいらっしゃいます。

――ボンジュクが扱うビビンバやお粥は、日本人がイメージする韓国料理店のものと同じと考えてよいですか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

ほとんど同じです。ただ私たちは、ほかのブランドよりも健康的で、正直なイメージを大切にしています。会社自体が社会的な活動に力を入れていて、多くの方に健康を届けることを意識しています。

――韓国国内で2500店舗まで広がった背景には、何があるのでしょうか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

お客さまに常に真心と愛情を込めた料理をお届けしてきたことが、いちばんの土台だと考えています。加えて、加盟店オーナーの皆さまとの継続的なやり取りや、さまざまな社会貢献活動を積み重ねてきたことも、今日の成長につながっています。

私たちのキャッチフレーズは「母の愛」、そして「おいしい健康」です。お粥は、真心がなければ作れない食べものだと思っています。だからこそ、この部分をとても大切に考えています。

――お粥やビビンバのイメージを、時間をかけて変えていったんですね。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

そうですね。創業者が最初に店を出したのは、病院の前、なかでも子どもの病棟の前でした。子どもの具合に合わせてお粥のかたさを細かく調整して出していたことが評判になり、そこから大きくなっていきました。

韓国でも、お粥はもともと、具合が悪いときに食べるというイメージがありました。それを、メニューの幅を広げることで日常でも食べられるものにし、いまでは若い方にもよく召し上がっていただいています。会社としては、高齢の方や体の不自由な方、病気の方、路上で生活されている方を、いまも継続的に支援しています。

同じ味を支える仕組みと、事業としての収益性

――日本で新しく店舗を作る場合、どれくらいの広さが必要ですか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

基本的には10坪ほど、お客さまが10人ほど入れるくらいの、小さな売り場を考えています。現在、新大久保に店舗がありますが、こちらも広くはありません。小さく、便利に食べられる店をイメージしています。もちろん、大きな店舗のご提案があれば、それも可能です。

――開業にはどれくらいの費用がかかりますか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

10坪を基準に、金額はUSドルでご案内しています。加盟費は2万ドルで、ここには教育費のほか、ノウハウやインテリア、運用、マーケティングのご案内が含まれます。

初期費用は、出店する国・地域および店舗規模によって異なります。食器や食材など、実際に必要なものにかかる実費です。海外では貨物価格を一律にするなど、加盟される方の負担をできるだけ抑えられるよう努めています。

――10坪ほどの店舗は、何人くらいで運営できますか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

10坪くらいであれば、基本的に3人ほどで運営できます。ただし忙しさによっても変わります。たとえば今年3月にオープンしたシドニー店は、月商1億ウォン以上を記録するなど、好調なスタートを切っています。

――味はどの店舗でも同じになるのですか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

メインソースなど必要なものは韓国から供給しており、これはどの国の店舗でも同じです。野菜など現地で用意できる食材は、その土地で調達します。

私たちはフランチャイズですので、お粥を作る機械を継続的に開発しています。自動化されていて、設定された時間や手順どおりに炊き上げるため、どの店舗でも一定の濃度と味になります。ビビンバに入るソースも同様です。ここが一番重要だと考えています。

――事業としての収益性という面では、いかがでしょうか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

日本はまだ2店舗しかないので、平均値をお出しするのは難しいところです。ただ、お粥やビビンバは収益性の高いビジネスモデルで、それが韓国で長く続いてきた理由のひとつだと考えています。具体的な売上については、ぜひお問い合わせいただけましたら幸いです。

開業前後のサポート・フォロー体制

――開業のとき、どのようなサポートがありますか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

加盟費に含まれる研修や教育はもちろんですが、それ以外にも、SNSでのマーケティングや、オープン時のイベントなどを支援しています。SNSは本社が運営するアカウントで宣伝します。全世界向けの会社と日本の会社の2つのアカウントがあり、TikTokなどもありますが、主にインスタグラムを使っています。

――開業してからの継続的な支援体制についても教えてください。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

社内は運営チームや物流チームなどに分かれていて、店主の方とずっとやり取りを続けます。国内であればカカオトークなどのメッセンジャーでフォローし、新しいメニューが出たときにはレシピをお伝えします。ポスターをお送りしてご案内することもあります。海外の場合は、ズームのミーティングなどでフォローしていきます。

フランチャイズは、管理の事業だと言えます。最初うまくいっても、維持できなければ意味がありません。韓国で20年以上続いてこられたのも、この管理をしっかりできたからだと考えています。

――ありがとうございました。最後に、どのような方に加盟してほしいですか。
フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

パクさん

もちろんプロフェッショナルな方であればありがたいのですが、それ以上に、一生懸命で誠実に取り組んでくださる方を大切に考えています。日本人以外の方でももちろん歓迎です。お粥を好きで、理解してくださる方だと、なお嬉しく思います。

お粥は、生まれてすぐの頃から、高齢になって消化が難しくなったり病気になったりしてからも食べる、いわば一生を通じて食べるものです。それが料理となり、文化として大きくなってきました。世界ではK-FOODが知られていますが、それだけでなく、韓国の人が本当に愛している食べものにも共感していただけたら嬉しいです。事業として広げることも大事ですが、文化として根づいていってほしいという思いが大きいです。

取材を終えて

通訳を介した取材でしたが、担当者の表情や言葉からは、お粥を単なる商品ではなく「文化」として届けたいという思いが強く伝わってきました。韓国で約2500店舗を築いた背景には、病院の前から始まった原点と、健康や正直というイメージを守り続けてきた歩みがあります。

日本ではまだ数店舗ですが、10坪ほどの小さな店から、味を均一に保つ仕組みを土台に広げていく構想です。韓国のお粥をこれからの日常食として捉え直したい方にとって、注目しておきたいブランドと言えそうです。

フランチャイズWEBリポートの宮原 史知

フランチャイズメディア 編集者兼ライター
宮原 史知

大阪府堺市出身の編集者・ライター。フランチャイズWEBリポートの運営メンバーとしてディレクション業務に携わり、現在は合同会社デジタル屋さん代表を務めている。これまで100以上のフランチャイズ関連コンテンツの制作を担当。Web制作やSEO分析など幅広い技術的バックグラウンドを活かし、「実装まで見える編集者」として記事制作に取り組む。既知のテーマに新しい視点を持ち込み、読み手が「ワクワクする」コンテンツ作りを信条としている。