【最新版】便利屋の人気フランチャイズ5社を紹介!費用や収入も解説します
自宅でひとり開業できることから、便利屋をはじめる人が増えています。しかし競合ばかりでなかなか集客できずに失敗する人も……。そこで検討したいのが、ブランド力を武器に開業初日からある程度の集客が見込めるフランチャイズです。
この記事では、便利屋フランチャイズの人気ランキングTOP5を一覧でご紹介します。便利屋の業務内容や業界の動向、開業するのに必要な資金なども解説しています。便利屋フランチャイズに加盟を検討している方は参考にしてください。
便利屋の業務内容
顧客のニーズが多様化するとともに、便利屋の業務内容も幅広くなっています。価格帯ごとにわけると便利屋の業務は以下が目安になります。
【低価格帯】
電球交換、パッキン交換、家具・家電の移動、買い物・おつかい代行、家事代行、ペットの散歩 etc.
【中価格帯】
換気扇掃除、草むしり、ドアノブ交換、エアコンクリーニング、エアコン取り付け、ウォッシュレットの取り付け、浴室掃除、ワックス掛け etc.
【高価格帯】
水回り修理、外壁リフォーム、住宅のリフォーム etc.
ここで紹介した業務内容は一例です。帰省できない人の代わりに墓参りをしたり、花見や花火の場所取りをしたり、あらゆる“困りごと”を解決するのが便利屋の業務内容になります。日々、異なる依頼を受けるので、単調な業務を続けるのが苦手な人にもピッタリなビジネスといえます。
便利屋業界の特徴(市場動向)
便利屋が重宝される世の中になった背景に高齢化があります。総務省の「人口推計」によると、2023年における全人口の約3割が65歳以上の高齢者で、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」によると、2070年には4割まで達する見込みだそうです。
高齢化社会によって、日常生活における困りごとを解決するための便利屋のニーズが高まっているのです。創業30年を誇る「ファミリー」では、高齢化社会が追い風となり、需要が10年で10倍に伸びています。今後もひとり暮らしの高齢者が増えることから、需要が増えることが予想されます。
また、共働き世帯が増えていることも、便利屋のニーズが増えている一因として考えられます。内閣府が発表した「男女共同参画白書 令和4年版」によると、共働き世帯は2001年から2021年までで約1.5倍も増加していて、夫婦のいる世帯全体の約7割にまで達しています。仕事や子育てなどによって家事にかける時間が減り、便利屋に依頼するパターンが増えているそうです。
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便利屋フランチャイズのメリット・デメリット
さまざまなメリットがある便利屋フランチャイズですが、一番のメリットは自宅でひとり開業できる点でしょう。物件取得費が不要で初期費用を抑えられるので、リスクを抑えて開業したい人にピッタリのビジネスです。
技術職なので売上のほとんどが利益になるほか、手に職をつけられるので生涯現役で働ける点もメリットといえます。“人生100年”といわれるこの時代、手に職をつける重要性はこの先も増していくでしょう。
一方、ある点においてはデメリットに感じる人もいます。それは競合が多い点です。便利屋は基本的に高齢者をターゲットとしているため、これから迎える超高齢化社会に向けて需要は右肩上がりで伸びることが予想されています。それをビジネスチャンスと捉え、日々、多くの競合が誕生しています。
そこで有利になるのがフランチャイズです。個人で便利屋を開業すると、認知度がなく、とくに開業初期のタイミングにおいては集客に苦戦するでしょう。フランチャイズならそれまで培ったブランド力で開業初日からある程度の集客が見込めます。
神奈川県の本牧エリアで活動する「家工房」のオーナーは、開業初日に2万枚の折り込みチラシを撒いたところ、1週間にわたって問い合わせが押し寄せたそうです。1日10件以上の問い合わせが寄せられた日もあるなど、フランチャイズなら競合の多いエリアでも集客が見込めるはずです。そのほか、提供するサービスが多岐にわたることから、身につけるべき知識や技術が膨大な点もデメリットといえます。
便利屋フランチャイズの失敗例
個人で開業するよりも失敗するリスクが低いといわれている便利屋フランチャイズですが、なかには失敗して閉業に追いやられる加盟店もいます。
その大きな要因のひとつが集客できずに失敗するパターンです。フランチャイズならブランド力を武器にある程度は集客ができるとお伝えしましたが、ブランド力だけで継続して集客できるわけではありません。自身で折り込みチラシやポスティングなどによって新規を集客するほか、スキルを磨いてリピートにつなげる努力が必要不可欠です。
また、集客を優先するあまり、安売りしすぎて価格競争に巻き込まれ、失敗するケースも見受けられます。逆に、案件を吟味しすぎて失敗するケースもあります。便利屋の業務は多岐にわたり、電球交換からハウスクリーニング、内外装工事までさまざまです。最初は電球交換など低価格帯の案件で接点を持ち、親身に相談に乗ることで信頼を得て、中価格帯や高価格帯の案件につながることもあります。
便利屋フランチャイズで成功するポイント
成功するために技術力を磨くのはもちろんですが、じつはもっとシンプルなことが成功につながるようです。フランチャイズ本部の開発担当者にインタビューしたところ、「本部のノウハウ通りに実践する」ことが成功するポイントであると答えてくれました。
本部は成功だけでなくさまざまな失敗を経験したうえで、成功パターンだけをパッケージ化して加盟店に落とし込んでいます。なかにはオリジナリティを注入してしまう加盟店もいるそうですが、成功しやすい傾向にあるのは、本部のノウハウ通りに実践している加盟店であるというのです。
また、成長意欲を持って事業に取り組める人も成功する傾向にあるそうです。フランチャイズに加盟して独立したものの、成長意欲のない加盟店も珍しくありません。しかし常にスキルアップしないとリピートにつながらずに売上が落ちるだけでなく、新規も集客できずに閉業に追いやられることも……。
そのほかの失敗ケースや成功するためのポイントについては、「便利屋フランチャイズの『失敗』と『成功』の分かれ道とは?成功するためのポイントも紹介」で詳しく紹介しています。こちらもあわせてご確認ください。
便利屋フランチャイズの開業資金
資金を抑えて開業できるのが便利屋フランチャイズのメリットですが、実際にどれくらいの費用が必要になるのでしょうか。便利屋フランチャイズによってさまざまですが、初期費用として100万から400万円ほどが必要になってきます。
便利屋フランチャイズを開業するにあたり必要な資金の内訳は以下です。
・加盟金
・保証金
・研修費
・資機材費
・その他開業費
なかには自己資金が乏しく、便利屋フランチャイズの開業を諦めざるを得ない人もいるのではないでしょうか。「ファミリー」では135万円の初期費用で開業できますが、全額をローンにすることもできるので、自己資金0円で開業できます。資金面に不安がある人にはピッタリです。
便利屋フランチャイズの運転資金
初期費用を抑えられるだけでなく、少ない運転資金で事業を営めるのも便利屋フランチャイズの魅力といえます。開業後に必要な資金の内訳は以下です。
・ロイヤリティ
・消耗品費
・車両関連費
・広告宣伝費
・紹介手数料 など
ロイヤリティは本部からサポートを受ける対価として支払うお金で、金額や割合は本部によって異なります。ただ、「ロイヤリティが安いから」という理由だけで加盟するフランチャイズを選ぶのはあまりおすすめできません。本部によってサポートの内容はそれぞれで、ロイヤリティの金額や割合にはそれなりの理由があるからです。
ランキング1位の「家工房」ではロイヤリティを4万4000円/月(別途システム利用料として1万1000円必要)に設定しています。売上によって変動せず、稼げば稼いだ分だけ収益に反映されます。サポートも充実していて、開業前はもちろん開業後もSV(スーパーバイザー)が現場や営業に同行してくれるだけでなく、メールや電話によるきめ細かいサポートを受けられるなど、人気ランキングで1位になるのもうなずけます。
便利屋フランチャイズの収入目安
開業するにあたって気になるのが収入です。便利屋フランチャイズの魅力は、働けば働いた分だけ収入がアップする点です。「ファミリー」では自宅で開業し、スタッフをひとり採用した場合の収入として90万円を目安に設定しています。
項目 | 金額 |
---|---|
売上 | 約150万円 |
原価 | 約15万円 |
人件費 | 約20万円 |
ロイヤリティ | 約5万円 |
その他経費 | 約20万円 |
収入 | 90万円 |
なかには収入よりも自由な時間を優先するオーナーもいます。とある「家工房」のオーナーは9時から17時までの稼働で、週に2日は必ず休んで家族との時間にあてているそうです。自身の目的や状況に合わせて働き方を柔軟に変えられる点も、便利屋フランチャイズのメリットといえそうです。
便利屋フランチャイズ人気TOP5
順位 | ブランド名 | FC開始年 | 自己資金目安 |
---|---|---|---|
1位 | 家工房 | 2018年10月 | 100万円以上 |
2位 | 町の便利屋さん ファミリー | 2002年2月 | 0円以上 |
3位 | 便利屋!お助け本舗 | 2011年8月 | 33万円以上 |
4位 | ベンリー | 1996年 | 461万円以上 |
5位 | 生活救急車 | 2000年 | 100万円以上 |
【第1位】家工房
高齢者をターゲットに、電球交換からエアコン清掃・剪定・リフォームまで“なんでも”対応する「家工房」。40%超のリピート率(家工房直営店2019年4月~2021年12月末実績から算出)を誇り安定経営が期待できます。初期費用は約400万円で、研修費はもちろんホームページの制作費やユニホーム代、チラシ印刷代など便利屋ビジネスをスタートするためのすべてが含まれます。
【第2位】町の便利屋さん ファミリー
便利屋を日本ではじめてビジネス化し、30年以上も成長し続けている「町の便利屋さん ファミリー」。加盟プランは通常の「FC加盟コース(初期費用135万円)」のほか、技術だけを学んで開業できる「技術コース」もあります。技術コースはハウスクリーニング(15万円)、エアコン設置・清掃(10万円)など単体での受講も可能。どちらのコースもローンを活用できるので、自己資金0円から開業することもできます。
【第3位】便利屋!お助け本舗
「便利屋!お助け本舗」は元力士の舞の海氏を起用した広告で知られる便利屋で、全国300店舗以上を展開中です。初期費用は約99万円で、月々のロイヤリティは約5万円。低リスクで開業できるだけでなく、全国の店舗の平均月間売上は110万円前後を誇るなど、高収益を狙えるビジネスです。研修は3日で、研修後、最短翌日で開業が可能です。
【第4位】ベンリー
確かなブランド力で安定経営が見込める「ベンリー」では、草刈り作業や害虫駆除、ハウスクリーニングなど50種類以上のサービスを提供しています。未経験でも安心して開業できるよう、45日間の集中合宿研修を用意。開業後もFC本部のSVが定期的に訪問し、技術指導はもちろん、経営が安定・継続するようにアドバイスしてもらえます。
【第5位】生活救急車
「生活救急車」はジャパンベストレスキューシステム株式会社が運営する365日対応の便利屋です。登録料や契約料、加盟料はすべて0円で、紹介手数料や管理手数料のみが発生するシステムを採用。申し込みから最短10日で業務をスタートできる点も特徴のひとつです。東証一部上場企業が運営するなど、安定した経営基盤も魅力といえます。
高齢化によって便利屋需要は今後もますます増加傾向
自宅でひとり開業できるうえ、高齢化による需要増加によって盛り上がりを見せている便利屋ビジネス。今後ますます加速する高齢化社会に向けて、いまのうちに便利屋ビジネスをスタートしておくのがおすすめです。
「未経験だから開業できるか心配」「集客に自信がない……」などといった場合はフランチャイズによる開業が選択肢に入ります。フランチャイズWEBリポートでは、便利屋のフランチャイズ情報を多数掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
便利屋フランチャイズに関する記事を読む
10年の雑誌編集部経験を経て、2016年にフリー編集者・ライターとして独立しました。その後の2023年にオウンドメディア支援(記事制作代行)をメイン事業とする「株式会社Wordeal」を設立。“上位表示だけでなくCV獲得まで伴走型でサポート”をモットーに、フランチャイズWEBリポートをはじめ多くのWEBメディアで記事を制作しています。