ジム経営に失敗する理由4つ!なぜフランチャイズがおすすめなのか?

幸谷 亮 |2024年09月04日 公開
フィットネスジム|失敗する理由や成功のコツを解説!

ニーズの増加にともない、ジム市場は競争が激化しています。帝国データバンクの調査によると、2023年度におけるジム市場の売上高は6,500億円と、過去最高を記録した2019年度(7,085億円)の9割程度まで回復する見通しで、それ以降もさらなる成長が見込まれています。

競争に勝ち抜いて圧倒的な集客を実現するジムもあれば、なかには集客できずに失敗してしまうジムもあります。この記事ではジム経営に失敗する理由を4つ紹介するとともに、ジム経営にはフランチャイズをおすすめする理由も解説しています。ジム経営を検討している人は、最後までお読みください。

ジム経営に失敗する理由

健康志向の高まりや小規模ジムの台頭を背景に2014年以降にフィットネスクラブの利用者数が増加しました。

一方で、経営に失敗して廃業を余儀なくされるジムもあります。ここではジム経営に失敗する理由を4つ紹介します。

ブランド力がなくて失敗

安定的に集客するにはブランド力が必要です。なかには、「どこどこのブランドだから」という理由でサービスを利用したり商品を買ったりしたことのある方もいるのではないでしょうか。

オープンしたばかりのジムはブランド力が乏しく、集客に苦戦することも珍しくありません。ブランド力を高めるには費用と手間はもちろん、ノウハウが必要になってきます。思うような収益が見込めず、経営が難しくなって失敗に追いやられるケースが見受けられます。

競合に負けて失敗

帝国データバンクの調査によると、フィットネス事業を展開する主要な大手15社の店舗数合計は2023年末時点で5900店舗ほどといわれています。10年前と比べて2.3倍に増えているなど、コロナ禍で落ち込んだ市場が急激に回復している状況です。

そこで重要なのが競合との差別化です。立地や料金はもちろん、トレーニング機器などで競合と差別化できないと、数ある選択肢のなかから選んでもらえずに失敗する事例が散見されます。

立地が悪くて失敗

ジム経営に失敗する要因のひとつが立地です。ターゲットにする層によっても適した立地は異なり、たとえば、仕事帰りのビジネスパーソンをターゲットにするなら駅前、主婦層をターゲットにするなら商業施設といった立地だと集客に有利に働く傾向にあります。

一方で、仕事帰りのビジネスパーソンをターゲットにしているのに郊外の立地にオープンしてしまうと、なかなか集客できずに事業を畳んでしまうケースもあります。

資金繰りが悪化して失敗

規模にもよりますが、ジムを開業するには数千万円といった高額な費用が必要です。また、開業後も家賃や人件費など多くの費用を要します。それに加えて集客のために折り込みチラシやリスティングなど、広告戦略も同時に進めなければなりません。

一方、オープンした当初は集客できず、赤字経営が長引いてしまうと資金繰りが悪化してしまい、失敗してしまうケースもあります。

ジム経営はフランチャイズをおすすめする理由

ジムを開業する場合、オリジナルの事業で開業する以外にもフランチャイズに加盟して開業する方法があります。

ここではジムフランチャイズをおすすめする理由を4つ紹介します。

認知度がある

フランチャイズの最大の魅力は、すでに認知度のある状態で事業をスタートできる点でしょう。認知度が高いフランチャイズであれば、オープンしたその日からある程度の集客が見込めます。

また、認知度を維持し、高めていくための活動はすべて本部が行なってくれるので、加盟店はジム経営に集中できる点もフランチャイズをおすすめする理由です。

ITベンチャーが2020年に創立した24時間ジム「LifeFit」では、IT企業ならではの集客サポートを実施。データを徹底活用した商圏分析や広告戦略などを行ない支援します。モデル店舗(100坪)では半年で会員1000人を達成しており、初月黒字化や月商400万円も目指せます。

立地選定をサポートしてくれる

集客に大きな影響をおよぼすのが立地です。ターゲットに適した立地選定ができず、閉店に追いやられるジムも珍しくありません。

一方、フランチャイズであれば市場調査から商圏分析、立地選定までサポートしてくれます。立地選定に不安があるならフランチャイズでの開業がおすすめです。

ジム経営のノウハウを享受できる

本部からノウハウを享受でき、異業種や未経験でもジム経営をスタートできるのがフランチャイズのメリットのひとつです。ジムを開業して集客を成功させるためには、以下のような工程を踏む必要があります。

・商圏分析
・立地選定、物件選び
・内外装のデザイン、施工業者選定、工事
・備品、マシーンの選定
・スタッフの採用、教育
・宣伝広告

フランチャイズ本部は成功だけでなくさまざまな失敗を経験したうえで、成功パターンだけをパッケージ化して加盟店に落とし込んでいます。異業種や未経験でジムを開業するなら、フランチャイズ加盟するのもひとつの選択肢になります。

ジムフランチャイズを開業するために押さえるべき5つのポイント

フランチャイズに加盟したからといって成功が確約されているわけではありません。なかには失敗して廃業するケースも珍しくありません。

ここでは失敗しないために押さえるべきポイントを紹介します。さまざまなジムフランチャイズが存在しますので、自身の目的や将来像に合ったジムを開業できるようにぜひ参考にしてください。

ジムの種類

ニーズの多様化にともない、ジムの種類も細分化されています。これまではランニングマシンやトレーニング機器、プールなども完備した総合型のジムが一般的でしたが、最近では24時間営業や無人のジムなど、さまざまな種類のジムが誕生しています。

ジムの種類については「ジムフランチャイズに加盟したら収入はいくら?メリットやデメリット、市場動向も解説」で詳しく紹介しています。あわせてご確認ください。

ターゲット

ジムフランチャイズで失敗しないためには、ターゲットの選定が重要な要素になります。年齢や性別・職業だけでなく、より解像度を高めたターゲット設定をしてから加盟するフランチャイズを決めるようにしましょう。

たとえば…

ターゲットが明確になると、立地やマシーンの種類、価格設定などもイメージしやすくなります。

初期費用

規模や立地によって初期費用はさまざまで、1000万円もあれば開業できるジムフランチャイズもあれば、1億円以上も必要なジムフランチャイズもあります。

初期費用を抑えればリスクを軽減できますが、だからといって失敗する確率を下げられるわけではありません。しかしジムフランチャイズに加盟するにあたっては重要になるポイントなので、どのような費用がどれくらい必要か把握しておくと良いでしょう。ジムフランチャイズの開業や運営に必要な費用は「ジムフランチャイズの開業に必要な費用とは?運転資金や費用を抑えるコツも解説」で項目別にわかりやすく紹介しています。

サポート体制

ジムフランチャイズに加盟する魅力のひとつは、本部から継続的にサポートを受けられる点です。しかしサポート内容や手厚さはジムフランチャイズによって異なるため、事前に確認したうえで加盟するのがおすすめです。

たとえば、世界23ヶ国で700店舗超を展開する米国発のサーキット型キックボクササイズジムの「9ROUND」では、開業前はもちろん、開業後もさまざまなサポートを用意。具体的には、商圏分析にはじまり、物件紹介・施工業者紹介・採用・販促サポート、トレーナー研修・セールス研修・オペレーション研修・運営支援などです。

未経験や異業種からの参入でジム経営に不安がある方は、手厚いサポートを実施しているジムフランチャイズを選ぶようにしましょう。

差別化要素

ジムが多様化しているいま、強みがないと集客できない傾向にあります。そこでジムフランチャイズでは、それぞれにアピールポイントを打ち出した戦略で集客を最大化するよう努めています。

たとえば料理教室のABCクッキングスタジオグループが展開する「SPORTS & RELAX B」では、“楽しみながら、キレイになる。”をコンセプトにサーキットトレーニングとゲルマニウム温浴を組み合わせ、女性のための「ジブン時間」を演出することで、他社にはない価値を提供しています。

また、24時間営業の小型フィットネスジム「スマートフィット100」は、差別化された料金設定で集客に成功しています。競合は会員費用を少なくとも月6000円~に設定しているなか、「スマートフィット100」は月3000円に設定。毎日通ったら1日100円で利用できるなど、圧倒的な低価格を強みとしています。

ジムフランチャイズで失敗しないためのコツ3つ

「失敗は成功のもと」ということわざがありますが、なかには経験しなくてもいい失敗もあります。ここではジムフランチャイズで失敗しないためのコツを3つ紹介します。

スモールスタートをする

スモールスタートの一番の魅力は、リスクを抑えられる点です。規模の大きいジムの場合、初期費用はもちろん、運転資金も高額になる傾向にあります。思うように集客できないと、資金繰りが悪化して事業の継続が難しくなることもあります。

新規事業は失敗の連続です。近年は、小規模でスタートし、1店舗目が軌道に乗ったら2店舗目、3店舗目と少しずつ規模を大きくしていく方法が注目されています。

なお、女性専用ジムの「ファディー」はフィットネスマシンの導入が必要ないうえ、40坪程度と規模を抑えて開業できるので、従来の24時間ジムと比べると1/3程度の初期費用で開業できます。スモールスタートを検討する検討者にとっては「ファディー」も選択肢のひとつになります。

マシンへの投資は大胆に

スモールビジネスで初期費用を抑えて開業するとはいえ、マシンへの投資も渋ってしまうのはあまりおすすめできません。利用者は体を鍛えたりダイエットをしたり、それぞれ目的があって通っています。

ターゲットに適したマシンを導入しないと、目的を達成できずに退会してしまうかもしれません。また、価格だけを魅力に感じて導入したマシンだと耐久性が低く、買い替えが必要になってかえって高くつくこともあります。

融資を受ける

新規事業をスタートさせたり開業したりする際には融資を受けるのが一般的です。ジムフランチャイズは初期費用として少なくとも1000万円は必要で、なかには5000万円以上も要すこともあります。よほど潤沢に自己資金を用意できる場合を除いて、日本政策金融公庫や金融機関から融資を受けるのがベターです。

ジムフランチャイズによっては、融資サポートをしている本部もあります。「スマートフィット100」では、融資申請に必要な事業計画書作りをサポートしています。資金面に不安がある検討者は、問い合わせてみてください。

ジムフランチャイズの成功ストーリー

最後に、ジムフランチャイズに加盟している先輩オーナーの成功ストーリーを紹介します。

「スマートフィット100」不動産経験20年!安定収益を求めて未経験でジムフランチャイズに加盟

不動産事業で会社を立ち上げ、2年目にして売上1.4億円、利益5000万円を達成したものの、安定した収益を求めてフランチャイズ加盟を検討。そこで目をつけたのが、24時間営業小型フィットネスジムの「スマートフィット100」でした。

不動産会社とジム経営。一見、完全な異業種ですが、オーナーいわく、「不動産会社に勤めていたときのマネジメント経験が活きています」。オープン当初こそ定期的に店舗に顔を出す必要がありますが、その後は「すべてを現場に任せられる体制を作ったらあとはマネジメントに徹します」とのこと。

フランチャイズならリスクを抑えてジムの開業が可能

健康志向の高まりや小規模ジムの台頭を背景にジムの利用者が増加するにともない、ジムの数も増えて競争が激化しています。そこでおすすめなのが、ジムフランチャイズに加盟して開業する方法です。

フランチャイズならノウハウを享受できるので、未経験や異業種からの参入でも開業可能です。フランチャイズ本部は成功も失敗も経験したうえで、成功パターンだけを加盟店に落とし込むので、リスクを抑えて開業できます。

しかしどのフランチャイズに加盟しても成功するわけではなく、本部選びが重要になってきます。「人気フィットネスジムのフランチャイズ一覧!開業に必要な費用は?」の記事でジムフランチャイズの人気TOP10を紹介しています。それぞれを比較しながら選んでみてください。

フランチャイズWEBリポートの幸谷 亮

株式会社Wordeal 代表取締役
幸谷 亮

10年の雑誌編集部経験を経て、2016年にフリー編集者・ライターとして独立しました。その後の2023年にオウンドメディア支援(記事制作代行)をメイン事業とする「株式会社Wordeal」を設立。“上位表示だけでなくCV獲得まで伴走型でサポート”をモットーに、フランチャイズWEBリポートをはじめ多くのWEBメディアで記事を制作しています。

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