弁当屋フランチャイズの人気ランキングTOP10!業態別の開業資金も解説!
弁当屋は開業に広いスペースを必要としないため、飲食業界で比較的開業しやすいビジネスです。とくに、フランチャイズで独立開業を目指す場合、本部が実施する制度を利用することで、低資金で開業できるメリットがあります。開業を目指す際は、営業形態の種類や必要な資格についてしっかりと把握しておきましょう。
今回の記事では、弁当屋のフランチャイズについて紹介します。
弁当屋フランチャイズの営業形態
まずは、弁当屋のフランチャイズには大きく分けて3つの営業スタイルがあることを紹介します。
店舗販売
店舗販売とは、店舗を構えて弁当を販売する営業形態です。立地によって、客層や集客数はもちろん、人気のメニューも大きく変動します。この営業形態は、実店舗を用意しなければならないため、初期費用や維持費がかかる点に注意が必要です。
宅配専門店
宅配専門店の弁当屋では、店舗を持たない営業形態です。企業や個人から受注し、弁当の製造から配達までを行ないます。コロナ禍以降、ネットで注文を受け、シェアキッチンなどで調理して配達するゴーストレストランが増えています。
また、近年では高齢者の増加にともなって、高齢者向け弁当宅配サービスのフランチャイズが注目されています。ただし、宅配専門店の弁当屋は店舗がないため知名度が低いケースが多く、広告宣伝に特に力をいれる必要があります。
キッチンカー
イベントや契約した場所にキッチンカーで出店し、弁当を販売する営業形態です。店舗を持たずに少人数のスタッフで運営が可能なため、開店に必要な初期費用や人件費を抑えられることが最大の魅力です。ただし、販売場所を自分で確保する必要があります。
弁当屋フランチャイズの開業資金
以下では、フランチャイズから弁当屋を開業する際に必要な資金について解説します。
店舗型の場合
店舗型の弁当屋を開業する際に必要となる費用は、主に以下の3つです。
●物件取得費
●厨房などの設備費用
●内外装費用にかかる費用
店舗型の弁当屋の場合、一般的な飲食店のようなイートインスペースは必要ありませんが、調理設備だけではなく、注文を受けたり商品を渡す販売スペースが必要となり、合計で1000万円程度は見込んでおくとよいでしょう。さらに加盟金等を含めると1300万円以上かかる場合もあります。
しかし、大手フランチャイズであるほっともっとでは、本部が所有する直営店をそのまま引き継ぐことができるプランがあります。このような制度を利用することで、コストを抑えながら開業が可能です。
宅配型の場合
宅配型の弁当屋の場合は、来店型のように立地を考慮して開店する必要がなく、販売スペースを確保する必要もないため、小さな物件で開業可能です。このように、物件費用は抑えられますが、営業に必要となる調理設備と宅配用の車両の準備に関して、500万円以上の費用が必要になります。
さらに、加盟金などを含めると800万円以上が必要になる場合もあります。高齢者宅食サービスのライフデリでは、加盟金や保証金が必要ないため、上記のような開業費用を抑えて開業が可能です。
キッチンカーの場合
キッチンカーで弁当屋を開業する場合に必要になるのが、車両制作費(車両代別)で、およそ150万~300万円程度は用意する必要があります。キッチンカーの場合、加盟金は100万円前後と比較的低いことが多く、合計500万程度で開業が可能です。
[PR]その他テイクアウト
弁当屋フランチャイズに加盟するメリット
以下では、弁当屋をフランチャイズに加盟して開業するメリットについて紹介します。
レシピ開発の手間がない
フランチャイズに加盟することで、開業時からフランチャイズブランドの人気商品を提供できるため、メニューを開発する必要がなく、スタートから売上が安定しやすいメリットがあります。
また、健康志向の人や高齢者をターゲットにした宅配弁当の場合、メニューの作成を管理栄養士が行なっていることがほとんどです。そのため、ムース食や糖質制限食などのような、ユーザーのニーズに合わせたメニューを手間なく提供できます。
ノウハウを教えてもらえる
フランチャイズに加盟するメリットとして、知識や経験がなくても開業できることが挙げられます。開業時に本部から調理方法や衛生管理の方法、集客方法といったノウハウを提供してもらえるほか、仕入れに関して既にルートが確立されていたり、安く仕入れたりすることができます。
ブランド力・知名度を活用できる
多くの店舗を抱えるフランチャイズブランドの場合、高い知名度を活かした集客を行なうことが可能です。規模の大きな広告宣伝なども本部に行なってもらえるため、少ないコストで高い集客が期待できます。
弁当屋フランチャイズに加盟するデメリット
先述のように、フランチャイズに加盟することでさまざまなメリットを得られますが、以下で紹介するデメリットに関しても、しっかりと把握しておく必要があります。
加盟金・ロイヤリティを払う必要がある
弁当屋に限らず、フランチャイズに加盟契約する際、ほとんどの場合で加盟金を支払う必要があります。また、フランチャイズ本部が保有するブランドや商標を使用する権利の対価として、月々の売り上げの一部をロイヤリティとして支払う必要があります。これらは、完全なるデメリットとは言えませんが、売り上げが芳しくない状況などでは、デメリットになる場合があります。
差別化が難しい
お弁当は、弁当専門店以外でも、コンビニやスーパーなどで手に入る商品です。そのため、競合との差別化が難しいという側面があります。とくに、日替わり弁当を販売しているような個人運営の弁当屋と異なり、フランチャイズの弁当屋はメニューに自由度がない分、その店舗の特徴を打ち出しにくい場合があります。
[PR]その他テイクアウト
弁当屋のフランチャイズって儲かるの?
ここからは、実際にフランチャイズに加盟して弁当屋を開業した場合の収入について紹介します。
弁当屋オーナーの平均年収は500~600万円
大手弁当屋フランチャイズチェーン「ほっともっと」による試算では、標準的な弁当屋フランチャイズ店の月商はおよそ480万円で、営業利益は42万円となっています。単純計算で年商およそ500万円となりますが、この試算はスタッフとしてアルバイトを15名雇用した場合を想定したものです。そのため、オーナー自身が店舗運営に入り少人数で運営する場合は、営業利益をさらに増やせる可能性もあります。
年収アップの鍵は多店舗化!
弁当屋のメリットの1つに、低資金で開業できることから多店舗化が実現しやすいことが挙げられます。「ほっともっと」を運営する株式会社プレナスが公表しているデータによると、「ほっともっと」フランチャイズオーナーの4割以上が2店舗以上を経営しています。店舗間でスタッフをシェアしたり、ノウハウを共有したりすることでスタッフのレベルが向上し、各店舗で安定した経営を実現できるでしょう。このように、弁当屋チェーンのフランチャイズに加盟し高収入を目指す場合は、多店舗化を実現することで収入が増える可能性が高くなります。
弁当屋フランチャイズを始めるのに必要な資格
弁当屋を開業する際には、以下の2つの資格を取得する必要があります。
食品衛生責任者
食品衛生責任者は、飲食店や食品工場をはじめ、食品の衛生管理を行なわなければならない事業に必要となる資格です。食品衛生責任者の資格は、食品衛生責任者養成講習会を受講することで取得できます。講習会の実施は各都道府県で行なっているため、問い合わせの際はお住まいの自治体に連絡をしましょう。
保健所の営業許可
弁当屋を運営するためには、営業を行なう地域の保健所で「飲食店営業」の営業許可を取得する必要があります。注意しなければならないのが、キッチンカーのように販売場所が複数ある場合は、営業許可が保健所管轄域ごとに必要となる点です。管轄の地域によって許可の条件が異なるため、詳細をあらかじめ確認しておくようにしましょう。
弁当屋フランチャイズ人気ランキングTOP10
ここからは、『フランチャイズWEBリポート』で人気の弁当屋フランチャイズブランドのランキングTOP10を紹介します。フランチャイズWEBリポートでは各ブランドの詳細に関して資料請求することもできますので、気になるブランドがあった方はぜひ一度お問い合わせください。
ライフデリ
ライフデリは、拡大する高齢者市場に応えるため、未経験者でも少ない資金で開業できる「高齢者向け宅配弁当」のフランチャイズを提供しています。定期的な注文が見込めるため、安定した収益が期待でき、月商1,500万円を超える店舗も存在します。また、介護施設や行政への営業活動で新たな受注を得られるほか、販促費が少ない点も魅力です。さらに、完全なテリトリー制を導入し、加盟店の権益をしっかりと保護しています。
【第2位】ほっかほっか亭
ほっかほっか亭は、持ち帰り弁当のパイオニアとして広く認知されているフランチャイズブランドです。テイクアウトの需要が高まるなか、長年変わらず「温かく美味しい」できたてのお弁当を提供し、幅広い世代から支持を得ています。オーナーには、48年以上にわたる運営で培った豊富なノウハウを提供し、既存店を引き継いで開業することも可能です。
【第3位】ほっともっと
ほっともっとは、お持ち帰り弁当業界で店舗数と売上高No.1を誇るフランチャイズブランドです。ほっともっとの開店支援制度である『ユニットFC制度』は、現在営業中の直営店舗とその従業員をオーナーに引き継ぐことができる制度で、開業当初から安定した経営が期待できます。開業資金は290万円(税別)と少額で、資金面でも始めやすいのが特徴です。また、将来的に店舗を買い取る必要がないため、1年以内に2店舗目を開業するオーナーもいます。
【第4位】宅配クック123
宅配クック123は、シニア向けのお弁当宅配サービスを提供している、宅配型弁当屋フランチャイズブランドです。単にお弁当を届けるだけでなく、安否確認も行なうことで、安心感をお届けしています。さらに、オーナーが認知症サポーターの資格を取得することで、認知症の方でも安心して利用できるよう配慮しています。このように、細やかな心配りを大切にするフランチャイズブランドです。
【第5位】ほっかほか弁当 日本亭
ほっかほか弁当 日本亭は、フランチャイズ加盟をしても自由度の高い店舗運営が可能なことが魅力のフランチャイズブランドです。オーナーはオリジナルメニューの開発や宅配の有無、営業時間や休業日などを自由に決めることができます。ロイヤリティは毎月1万円のみで、日本亭のフランチャイズ本部は直営店の収益で運営しているため、加盟店の負担は非常に少ないことも独自のメリットとして挙げられます。さらに、充実したサポート体制が整っており、調理や飲食、販売の経験がない方でも独立開業が可能です。
【第6位】ニコニコキッチン
ニコニコキッチンは、お客様のニーズに応じた商品を提供し、地域との連携を大切にしている宅配専門の配食フランチャイズブランドです。地域に根ざしたフランチャイズモデルを採用しており、安定した市場での経営ができます。このビジネスモデルは、毎月安定して一定数のお客様に利用されるため、来店型の飲食店や店舗販売のような売上の変動がありません。
【第7位】BENTOMAN
BENTOMANはアメリカ風の洋食メニューを得意とする、テイクアウト専門の弁当屋フランチャイズブランドです。東海・関東地区に展開しており、2004年からはオフィス向けのお弁当としても人気を集めています。BENTOMANでは、繁盛店譲渡コースや夫婦での開業を目指す一般独立コースに加え、低資金での開業が可能な委託店長制度なども提供しており、さまざまな支援制度を利用して開業することができます。
【第8位】じゃぱん亭
じゃぱん亭は、埼玉県を中心に関東圏で展開している、テイクアウト専門の弁当屋フランチャイズブランドです。じゃぱん亭では、直営店で約1ヶ月間の研修を受けることで、技術や店舗運営、管理全般をしっかりと学べる研修制度を用意しています。調理や経営の経験がない方でも、安心して店舗を運営できるように充実したオーナーサポートシステムが整っていることが魅力です。
【第9位】メディミール
メディミールは、配食サービスと高齢者の見守りを提供している、地域に根付いたフランチャイズブランドです。開業や運営に関して、加盟金やロイヤリティが不要なことが大きな魅力です。小規模なスペースでも開業でき、設備や車両のリースが利用できるため、初期費用も抑えられます。また、設備や備品のほか、車両を既に所有している場合は、最小で50万円から事業をスタートできます。
【第10位】やどかり弁当
やどかり弁当は、お客様に飽きさせない豊富なメニューが魅力の弁当屋フランチャイズブランドです。定番メニューが750種類もあるだけでなく、月替わりの新メニューや全国の旬の食材を活かしたメニューなども取り揃えています。また、2つのサイズから選べるお弁当を提供しており、開業の際には、既存の店舗や設備を活用することで初期費用を抑えられる点も、これから開業を目指す方にとって大きな魅力となっています。
弁当屋フランチャイズに関する記事
運営実績20年超を誇る、フランチャイズWEBリポートの編集部です。120以上のフランチャイズや代理店などのビジネス情報を紹介中!加盟オーナーのリアルをお届けするため、積極的なインタビュー活動を行なっています。そのほか、業態や働き方に注目したビジネス特集記事、アンケート調査やメルマガの配信など、フランチャイズに関わるさまざまなコンテンツを掲載・発信しています。