フランチャイズ加盟店と「カフェ・ベローチェ」が目指す、"街の財産となる"カフェ経営とは?

宮原 史知 |2026年04月27日 公開
カフェ・ベローチェのフランチャイズに加盟されたオーナーの写真

コーヒーチェーンの競争が激化するなか、手頃な価格と居心地のよい空間で根強いファンを持つ「カフェ・ベローチェ」。

2025年2月にフランチャイズ加盟募集を開始し、約1年が経過した今、その手応えと今後の展望について、C-United株式会社の藤田登氏と長谷咲栄氏にお話を伺いました。

カフェ・ベローチェのFC募集開始から1年、加盟希望企業の反響は?

――フランチャイズ加盟募集を開始して約1年が経ちました。この1年を振り返っていかがですか?
カフェ・ベローチェの宮原 史知

藤田氏&長谷氏

カフェ・ベローチェのフランチャイズ加盟募集を開始してから、興味を持ってくださる企業様の反響は非常に多くいただいています。ただ、加盟の意向だけでは出店にはつながりません。私たちが物件を探してご提案し、加盟企業様とのマッチングが成立して初めて出店が実現します。

――加盟希望の数に対して、出店が追いつかない状況なのでしょうか。
カフェ・ベローチェの宮原 史知

藤田氏&長谷氏

物件が足りないというよりも、私たちは20年、30年にわたってブランドを運営していただくことを前提にしています。無責任な出店はできません。加盟企業様と本部の双方がウィンウィンの関係で長くお付き合いできるスタートを切れる物件でなければ、出店には踏み切らない。そういった姿勢で臨んでおります。

――実際に加盟された企業様は、どのような属性の方が多いですか?
カフェ・ベローチェの宮原 史知

藤田氏&長谷氏

すでに飲食のフランチャイズを運営されている企業様もいらっしゃいますし、事業主の方が新規事業として加盟を検討されるケースもあります。ある程度の資金力をお持ちの方が中心です。

――加盟企業様を選ぶ際に、どのようなポイントを重視されていますか?
カフェ・ベローチェの宮原 史知

藤田氏&長谷氏

長く続けていただくことが大前提ですので、まずは企業理念に共感いただけるかどうかを重視しています。

よく、不動産投資のように利回りだけでお問い合わせされる方もいらっしゃいます。しかし飲食業は特殊な世界です。その難しさを理解したうえで、私たちの企業理念「珈琲文化の創造と発展を通して人を幸せにすること」に共感いただける方とご一緒したいと考えています。

出店目標と全国展開へのビジョン

――2028年にフランチャイズ70〜80店舗という目標を掲げておられましたが、現在の進捗はいかがですか?
カフェ・ベローチェの宮原 史知

藤田氏&長谷氏

今年度のカフェ・ベローチェのフランチャイズ出店目標は5店舗で、すでにクリアしました。来年度は全体で35店舗、うちフランチャイズが15店舗という目標です。着実に前進しています。

――結果として、フランチャイズ展開を始めたことは正解だったと感じていますか?
カフェ・ベローチェの宮原 史知

藤田氏&長谷氏

全国展開を進めていくなかで、地方都市への出店は有力なフランチャイズ加盟企業様のお力がなければ実現できません。カフェ・ベローチェは現状、都心部や政令指定都市に店舗が集中しています。「珈琲文化の創造と発展を通して人を幸せにすること」という理念を全国に届けるためには、フランチャイズ展開は不可欠な選択でした。

変わらない居心地のよさと、時代に合わせた進化

――サービス面での最近の取り組みについて教えてください。
カフェ・ベローチェの宮原 史知

藤田氏&長谷氏

教育プログラムの構築と継続的なブラッシュアップに力を入れています。このプログラムは直営店とフランチャイズ加盟店で共通のもので、毎年内容を更新しています。どの店舗でも同じ品質のサービスを提供できる体制を整えています。

――これからのカフェに求められるものは何だと思いますか?
カフェ・ベローチェの宮原 史知

藤田氏&長谷氏

物価高騰のなかで、多くのチェーンが価格改定を進めています。ただ、値上げだけではお客様は離れてしまいます。だからこそ、居心地のよい空間づくりやアメニティの充実に一層力を入れています。

カフェは日常使いの場所です。お客様は特別感よりも「変わらない安心感」を求めて来店されます。座る席も決まっていて、そこから見える景色も含めてその方の居場所になっている。だから大きく変えるのではなく、時代の流れに合わせて少しずつ進化していくのが大切です。

グループの強みを活かした市場戦略と、1年後への抱負

――物価高や原材料費の高騰が続いています。そうしたなかで、カフェ業界の将来をどのように見ていますか?
カフェ・ベローチェの宮原 史知

藤田氏&長谷氏

ベローチェのコンセプトからは離れないことが重要です。いくら値段を上げたいからといって高級な豆を使っても、ベローチェのお客様が求めているものとは違います。客単価で見ると、珈琲館が約1,000円、ベローチェは約550円。カフェ・ド・クリエは約750円です。C-Unitedグループ全体で、コーヒーにまつわるさまざまな需要を吸収していく。それぞれのブランドが補い合う構造が強みです。

――最後に、お二人それぞれの今後1年の抱負をお聞かせください。
カフェ・ベローチェの宮原 史知

藤田氏&長谷氏

フランチャイズ事業ですので、私たちの企業理念に共感いただいた方と出店し、その結果が双方にとってハッピーであること。それに尽きます。今年度は15店舗が目標ですが、すべての店舗でそうした成果が出れば、翌年にはその企業様がさらに出店を増やしてくださる。そういう好循環を生み出したいですね。(藤田登 氏)

まだ国内でも出店していない地域はたくさんあります。1年後にはエリアをさらに拡大させていきたいと思います。(長谷咲栄 氏)

取材を終えて

フランチャイズ加盟募集からわずか1年で出店目標をクリアしながらも、「無責任な出店はしない」と語る姿勢が印象的でした。また、言葉の端々から、加盟企業との関係を単なるビジネス契約ではなく"パートナーシップ"として捉えていることが伝わってきます。

変わらない居心地のよさを守りつつ、グループ全体で多様なコーヒー需要に応える戦略は、カフェ・ベローチェならではの強みです。長期的な視点でフランチャイズ経営を考えている方にとって、カフェ・ベローチェは注目すべきブランドではないでしょうか。

カフェ・ベローチェの宮原 史知

フランチャイズメディア 編集者兼ライター
宮原 史知

大阪府堺市出身の編集者・ライター。フランチャイズWEBリポートの運営メンバーとしてディレクション業務に携わり、現在は合同会社デジタル屋さん代表を務めている。これまで100以上のフランチャイズ関連コンテンツの制作を担当。Web制作やSEO分析など幅広い技術的バックグラウンドを活かし、「実装まで見える編集者」として記事制作に取り組む。既知のテーマに新しい視点を持ち込み、読み手が「ワクワクする」コンテンツ作りを信条としている。