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2016-09-04 専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
株式会社PEOPLE&PLACE 代表取締役
松下 雅憲 |
デキる店長は見逃さない!夏場の集客対策
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このコラムのポイント
もう夏も終わりに近づいていますが、今夏の集客状況はいかがでしたか?店内の空調管理のせいで、お客様を逃してしまった。。皆さんはそんな事ないですよね?このコラムでは実際にお客様を逃してしまったパターンのご紹介です。やはりお店の細部にまで、気を配っておかなければいけませんね。
フランチャイズWEBリポート編集部
エアコンのメンテナンス費用をケチって大きな機会損失
「店長!!大変です!!クーラーが故障したみたいです!!」
夏の暑い日、お客様でいっぱいの店内・・・・
最悪の事態は、そんな大変なときにやってきます!
エアコンが故障してしまったのです!
もちろんスイッチは入っています。
ブレーカーは落ちていません。
ところが設定温度を下げても、エアコンの吹き出し口からは冷たい風が出てきません。強風に設定しても、吹き出すのは生暖かい風ばかり・・・・
すぐにメンテナンス業者に電話をしましたが、業者も大忙しのてんやわんや!来てくれるのは明日になるようです。
客席では、暑い店内にいらだつお客様が、スタッフにクレームを入れています。
その様子を見て、入店しようとしていたお客様や、一度席に着かれたお客様が帰っていきます。
これはフィクションではありません。
実際にあったお話です。
あなた自身がこのような経験をしたことがあるかも知れませんね。
もしかしたら、それは、ついこの間、今年の夏だったかも知れません。
では、なぜこんなことが起きるのでしょうか?
たまたま運が悪かったのでしょうか?
それとも、あなたの普段の行いが悪かったので、バチが当たったのでしょうか?(笑)
いえいえ、笑い話ではありません!
夏の猛暑の盛りに「エアコンが壊れる」のは、実はあなたの普段の行いが悪かったからなのです。
あなたが「やるべきこと」をしていなかったからエアコンは壊れてしまったのです。
実は、エアコンが故障するほとんどの要因は、十分に熱交換が出来なくなり、コンプレッサーに異常な負荷がかかり、それが原因でモーターが焼き切れてしまうからなのです。
夏場、最初にエアコンに最も負荷がかかるのは、その年に最初に暑くなった日です。
つまり、冷房を作動させ、最初にフル回転をしたときに、エアコンのコンプレッサーは限界を超えてしまうのです。
「え?でも去年までは普通に動いていましたよ。去年の方が暑かったし・・・」
いえいえ、去年は、ギリギリ限界の前で持ちこたえただけなのです。
その後に、きちんとメンテナンスをしておけば、今年の夏の盛りに故障することはなかったのです。
エアコンは、外気が暑くなればそれだけ必死でコンプレッサーに圧力をかけ続けて、一生懸命に室内を冷やそうとします。しかし、放熱をするためのコンデンサーが汚れていて、十分に放熱できなかったら、コンプレッサーはなにくそ!!とさらに必死で圧力を掛けます。
そして、無理をしてやがて限界を超えて・・・・息絶えてしまうのです。
エアコンは、夏と冬の季節にしっかり働いた後は、室外機と室内機の両方をきちんとメンテナンスしておけば、十数年は使えるものです。それを理解している会社は、きちんとメンテナンスをしています。
例えば、マクドナルドでしたら、毎年、4月~6月に専門業者さんによるメンテナンスを行っています。
そうすることで、故障を防ぎ、寿命を延ばし、さらに電気代を大幅に節約しているのです。
節約する電気代でメンテナンス費用なんてあっという間に元が取れるのです。
目先の費用しか見ていない店長や経営者の多くは、このメンテナンス費用をケチります。
メンテナンス費用には何万円もかかるからです。
しかし、その結果、エアコンの寿命は短くなり、故障したときにお客様満足度やスタッフの満足度を下げ、さらに不必要に高い電気代を支払っているのです。
悲しいですね・・・・
さて、あなたのお店ではいかがでしょうか?
きちんとエアコンのメンテナンスをしていますか?
それとも、もう後の祭りかな??
編集部より
いかがでしたか?
実際にあったお話です。皆さんもお客としてお店に行ったら空調管理やテーブルのほこり、グラスの汚れなど、細かなところにも気づくはずです。独立開業して一国一城の主となったら、お城のメンテナンスは隅々まで行ってください!フランチャイズに加盟した場合だと、こういった点はSVさんが指導してくれると思いますが、まずはオーナー、店長の意識の問題として頭においてもらえればと思います。