2017-09-10 専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
株式会社PEOPLE&PLACE 代表取締役
松下 雅憲 |
部下の仕事満足度が高まる!? できるリーダーは自らの仕事の満足度を高めている
まずは、自身の「仕事の満足度」を考える
「あなたは、自分の仕事の環境や置かれている状況に満足していますか?」
あなた… それは、今このコラムを読んでくださっている『あなた』です。
自分自身が置かれている状況、自分自身が感じている充実感、自分自身の未来… いろいろと考えてみた上で、今一度『自分の仕事に対する満足度』を考えてみてください。
私の提唱している「従業員満足の6段階」で言うと、あなた自身は何段階目に立っていますか?
※「従業員満足の6段階」についての詳しい説明は、拙著「『これからもあなたと働きたい』と言われる店長がしているシンプルな習慣」(同文舘出版)をご参照下さい。
もしも、あなた自身が、自分がたずさわる仕事の環境や状況に満足していないとしたら… まだ、6段階中の【第1ステージ:快適な労働環境】【第2ステージ:報酬と承認】のあたりの段階に立っている状況だとしたら…
あなたの部下やスタッフは、あなたと仕事をしていて、高い満足を感じられる状況にあるのでしょうか?
部下にとって「リーダー」は理想鏡そのもの
あなたの部下の「仕事の満足度」を高めるのは、「あなた」の仕事です。
会社や社長や上司ではなく「あなた」の役目なのです。
あなたが、会社や社長や上司に掛け合いながら環境を整えていくのです。
あなたの部下やスタッフにとっての『仕事の満足』に関するキーマンは「あなた」自身なのです。
あなた自身が、それは会社が… 社長が… 上司が…と思っていたら、あなたの部下は『あなたと働きたい』とは思いません。
『あなたと働きたい』と思われていない「あなた」の言う事を、彼らは聴いてはくれません。
だって、あなたと働いていても、彼らは満足を得られないのですから…
すると、彼らは「あなた以外」の誰かと仕事をしたくなるのです。
彼らにとっては、なにも「あなた」でなくても全然構わないのです。
「あなた」でなくてはならない理由が無いのですからね。
例えば… あなたが「店長」で、スタッフが「店長は『あなた』でなくてもいい」と感じたならば、他のお店には「自分を満足させてくれる店長がいるんじゃあ無いか?」と思ってしまうのです。
だから、辞めちゃうのです。
大事なことだから、もう一度言いますね。
部下やスタッフの『仕事に対する満足』に関してのキーマンは「あなた」です。
あなた自身が「仕事に満足」していないならば、あなたの部下やスタッフが満足するわけはありません。
リーダー自身が「仕事の満足度」を高めるアクションを起こすことが重要
でも、ここで大きな問題がひとつあります。
あなたの仕事に対する満足…これは、あなたの上司も大きな影響を与えているということです。
例えば、エリアマネジャー
例えば、スーパーバイザー
例えば、社長
もしも、あなた自身が「仕事の環境や状況に満足していない」としたら… その原因の半分は、彼ら上司の責任でもあります。
なので、半分については「上司や経営者」が改善をしていくことが必要です。
けれど、半分は「あなた自身の問題」なのです。
あなた自身が「仕事の環境や状況」に変化を起こしていかねば、何も解決はしないのです。
会社という組織には、3つの種類の社員がいます。
「言われたことだけをする人」
「何もしない人」
「言われなくても行動する人」
自分の仕事の環境や状況に満足しているリーダーの多くは、3番目の「言われなくても行動する人」です。
つまり、あなた自身が、あなたの置かれている状況に満足するために、自ら変化を起こそうとして行けば、当然のことながら、あなたは「仕事の環境や状況」に満足するようになるのです。
まずは、あなた自身が仕事に満足できるように 前向きに動きましょう!
そうすれば、部下やスタッフも動き始めますよ。
自分たち、そして「あなた」のためにね。
そして、そんな彼らはこういうのです。
「あなたと働けて良かった。だから、これからもあなたと働きたい」と。
あとがき
今回で、拙著「『これからもあなたと働きたい』と言われる店長がしているシンプルな習慣」にまつわるお話は一旦終わりとなります。
これまで私のコラムを読んでいただいた方、まだ読み始めたばかりという方にも、ぜひ本書やコラムのバックナンバーを振り返ってお読みいただければ幸いです。
本では詳しく説明できなかったことの補足として、このコラムにしか書いていないことがあります!
きっとなにか、あなたのお役に立てることと思います。
次回からは、現在執筆中の本に関連して「エリアマネジャーの仕事とミッション」というテーマで連載していきたいと思います。
しばらくお時間いただきますが、またお目にかかります!お楽しみに!!
- 参考「『これからもあなたと働きたい』と言われる店長がしているシンプルな習慣」松下雅憲著(同文舘出版)