 |
2017-07-27 専門家が語る。フランチャイズ・独立開業コラム
一般社団法人キャリア35 代表理事 行政書士
尾久 陽子 |
これまでにない自分が見えてくる！~新しい趣味づくりのススメ~
このコラムのポイント
歳を重ねていくと、日々の責任も増していきます。守るべきものがあると、冒険が許されない立場になることもあるでしょう。仕事の関係性だけでなく、ご近所のネットワーク、日々の生活が徐々にルーティン化してしまいがちですね。新しい事が生まれるには、まずは遊びが大事！いつもと違うことをすることが人生にどんな影響を与えてくれるか！今回はまずは趣味を見つけることから始まる事！についてのコラムです
フランチャイズWEBリポート編集部
こんにちは。35歳からの女性の起業を支援する一般社団法人キャリア35の代表理事、尾久陽子です。
キャリア35では、「働くことは生きること。生き方は働き方。自分らしい生き方の選択肢のひとつとして、好きなことを自分の仕事するのもアリですよ！」と、手堅くローリスクに事業を始めるために必要な要素をお伝えしています。資金のやりくりをはじめとして、起業をして事業を続けるのは困難なこともいっぱいありますが、受け身で仕事をしていた時には得られない、自分で描く人生の広がりがあります。今を変えていきたいあなたの一歩を、応援したい私たちなのです。
新しい遊びを始めてみよう
さて、「45歳からはじまる私らしい暮らしと仕事」をテーマにコラムをお送りしていますが、今回は、「新しい趣味づくりのススメ」です。今まで事業の手続きや経営改善のノウハウなどをお伝えしてきたのに、突然の「趣味づくり」？どういうことでしょう。趣味を作って、営業の幅を広げようということ？まじめなあなたは、瞬時にこのタイトルからそんな想像を広げてくださったかもしれません。
いいえ。そうではないのです。
その言葉どおり。「新しい遊びをしてみよう！」という提案なのです。
さあ、ここからワークをしてみますよ。メモ用紙でもいい。なんでもいいので、１枚紙を用意してみてください。そしてペン。好きな色のサインペンなど書きやすくてグッド。
ここ最近で、楽しかったことってどんなことでしたか？
3分間で、できるかぎりいっぱい書き出してみましょう！
スマホのタイマーを3分にセットして、よーいドン！書き出してみましょう！
人間の脳を活性化させる「初めて」の体験
はい、3分です！あっという間ですね。
…どうでした？
いくつ書けましたか？楽しいことなんてあったかなあと、悩んだ方もいらっしゃるかもしれませんが、実際書き出してみると、今思い返しても、やっぱり楽しくなって、脳や心が活性化した感じがしませんか。
書いたものを、あらためて見直してみましょう。苦し紛れに書き連ねたけど、こんなことも楽しいと感じていたんだなあと発見があるかもしれません。
さらに、こんな項目が含まれているのではないでしょうか。
●初めてのことだ
●自分が体験・行動したことだ
（たとえば、音楽を聴いたこと自体、ではなく、コンサートに行って音楽を聴いたという経験そのもの）
例）初めて日本武道館のコンサートに行った
「新しいこと、初めての体験が、人間の脳を活性化させる」ということは、脳科学での共通認識だといわれています。過去の記憶をたどってみてください。日々の授業の記憶はなくても、入学式の風景は忘れていなかったりしませんか。起業をしたばかりのときに出会った方のことは、今でも忘れないものだねと、キャリア32のメンバーと話すこともあります。
「初めて」って、ものすごく刺激的で、勢いのある幸福感が得られる要素なんです。
趣味から新しいものが生まれる
挑戦心が失われるルーティンからの脱出
30代、40代、50代…と、歳を重ねていくと、日々の責任も増していきます。タスクもいっぱい。冒険が許されない立場になることもあるでしょう。大事にしなくてはならない既存のネットワークも増えれば、決まった人脈、仕事、暮らし方が固まり、そのつもりはなくても、ルーティンの消化と変わらない生活にもなりがちです。間違いなく、頭が固くなっていきます、そうすると、楽しみが減ります、挑戦心が失われていきます。
毎日をこなすことでイッパイイッパイ。一体、どこに新しいものを取り入れる余地があるというの？仕事では失敗はできない。
だからこそ遊びなんです！
新しい風を吹かせる
●いつもと違うお店に行ってみる。
●いつも使っているものではない、新しい商品を買ってみる。
これだけでも、新しい風が吹いてきます。さらに、あともう一歩。ぜひ、今までやったことのないことを体験してみましょう。
たとえば、私が先ほどのワークで一番に書いた「最近楽しかったこと」は、「キャリア35のメンバーで、外国人の方が自宅で教えてくれる料理教室に参加して、生まれて初めて粽を作ったこと」でした。料理教室。個人的には、ぜんぜん興味のない世界でした。家庭科の調理実習でも楽しい思い出もないし、絶対一人だったら行きません。楽しいよというメンバーの誘いから、参加してみたのです。そうしたら、これがすごく面白かった！心地よいお宅への訪問、今まで作ったこともない粽を笹の葉を手にして包んでみること、外国人の先生から海外生活の観点からお話を伺うこと…。思いがけないことばかり。
まったく今までの自分と関係のない、新しい体験だったからこその、エキサイティングな時間。正味３時間の料理教室で得られた非日常体験で心身ともに芯からリフレッシュ。すっかり頭もクリアになって、再び新鮮な気持ちで仕事の世界に戻って行けたのでした。
【参考】
キャリア35 料理教室体験のブログはこちら
https://ameblo.jp/career35/entry-12275541312.html
いつもと違う体験から新しいアイディアも
「人生は一度きり。やりたいことをやらなきゃあ！」と、趣味にも本格的に取り組んでいる事業家の女性に出会うことが多くなりました。
・ピアノ教室に通い、発表会でリストの曲に挑戦
・津軽三味線を習い、とうとう芸能人のコンサートにも出演
・フィリピンに英語留学
・健康体操でリフレッシュしてきたが、今や教室の先生に
などなど・・・。
彼女たちの笑顔はキラキラ輝いていて、ほんとうに素敵です。オンとオフの切り替えが輝きの秘密なのだと思います。
40代から始めても人生80年時代。趣味を10年続けたら先生になれるかもしれません。仕事以外の研さんや出会いが、人間性を深める機会にもなります。いつもと違う体験から、新しいアイデアもポンと生まれてくるものです。
起業を目指す女性、事業を営む女性は、真面目な方が多いなあと感じています。学生時代から、しっかり勉強をしてきた頑張り屋さんも多いはず。時には息を抜きましょう。思い切って自由になりましょう。働く女性の鎧を脱ぐ場を、自ら、仕事場の外に作りましょう。
趣味は仕事ではないのだから、つまみ食いだって、1回きりの体験だっていい。やってみて自分に合わなかったら、楽しいことをまたワクワクしながら探せばいいんです。
●妄想でOK。新しく体験してみたいこと、1分間で、なるべくいっぱい書き出してみましょう！
…どうです？何から始めてみましょうか？
一人で飛び込むのが億劫だったら、持つべきものは友。Facebookのイベントページなどから、お誘いも多いと思います。この日はYesと言って、なんでもいいからやってみよう！と決めてみるのもいいものです。
常に改革、進化する経営者には、遊びもセルフマネジメントのひとつと心得ましょう。
新しい趣味の体験は、あなた自身の貴重な無形資産のひとつになること請け合いなのです。
★「新しい経験をするなら、起業！」とイメージしたあなたへ、ワンポイントアドバイス
自分の思うままのアイデアで、好きなことを仕事にできたら何より幸せですよね。でもその業種や業界が未経験であれば…、やはり不安が勝ってしまうこともあるでしょう。せっかく１歩を踏み出そうとしても、リスクを回避しようと思うことは当然ですよね。
そんなとき、起業や独立開業、事業を始める際のひとつの手段として、「フランチャイズ加盟」という選択肢もあります。
フランチャイズ加盟のメリットは、すでにそのビジネスで成功したオーナーがおり、ブランドができあがっているということ。そして、フランチャイズ本部からサポートがあるため、経営未経験者には心強いという点です。
フランチャイズといえば、「コンビニ」や「ラーメン」といった業種が有名ですが、スイーツのお店やドリンク専門店、スープ専門店、学習塾や介護、携帯電話の販売、リサイクルショップなどなど、他にもたくさん、いろいろなサービスが存在しているのをご存知でしょうか。
ありとあらゆる業種があるといわれているフランチャイズという仕組み。
想像するだけでもいろんな将来が見えますね！
フランチャイズ初心者の女性がめぐった「フランチャイズビジネスショー見学記」はこちらをご覧くださいね
編集部より
起業や独立の1つの手段であるフランチャイズというシステムの活用、国内には1000以上のフランチャイズが存在し、様々な業種業態の選択ができます！副業として、週末に活動できる、資金をかけずに起業できる。男性のイメージが強いカーリペアという職種で活躍されている女性もいらっしゃいます。技術を必要と知る仕事でも、研修などは「習う」「学ぶ」という考え方で見ると、起業に対する見方も変わるのではないでしょうか？趣味と思って始めたことがビジネスに変わることだって十分にあります。まずは頭と心の棚卸ですね！
