レンタカーフランチャイズ人気ランキングTOP7!開業に必要な費用や失敗パターンも解説

幸谷 亮 |2024年10月21日 公開
レンタカーFC人気ランキング|市場動向や費用・加盟のメリットも紹介!

若者のクルマ離れが叫ばれる一方、レンタカー需要は年々伸びています。なかには、レンタカービジネスをはじめようと考えている人もいるのではないでしょうか。そんなときに選択肢になるのがレンタカーフランチャイズです。フランチャイズならノウハウを享受できるので、未経験でもレンタカービジネスをはじめられます。

この記事では、レンタカーフランチャイズの人気ランキングTOP7を一覧でご紹介します。レンタカービジネスが気になっている人は最後までご覧ください。

レンタカー業界の市場動向

矢野経済研究所が2023年に実施した調査によると、2022年における国内レンタカーの市場規模は事業者売上高ベースで7104億円でした。

2023年にはコロナ禍が明け、個人と法人両方のレンタカーニーズが活性化されたことに加え、インバウンド客の増加により、前年比108.9%の7736億円を見込んでいます。また、2030年には都市部の居住者が増加し、さらなるレンタカー需要が見込まれることから1兆円を超える規模まで成長すると予想しています。

経済産業省によると、とくに法人向けのレンタカーの利用が伸びていて、2009年から2019年の間に契約台数ベースで1.5倍に増加していることがわかっています。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に2020年には法人の利用が急激に減少した一方、2021年には再び上昇に転じ、2022年の月次の動きからも回復傾向がうかがえます。

観光庁は2030年までにインバウンド客数を6000万人(2019年は3188万人)にすることを目標としていて、さらに2050年ごろには1億人に到達する可能性もあるとしています。都市部への人口も年々増加していることから、レンタカーのニーズもそれに伴って増加することが予想されます。

レンタカーフランチャイズのメリット

オリジナルの事業でレンタカー店を開業することもできますが、フランチャイズに加盟することで得られるメリットがたくさんあります。なかでも大きなメリットは、未経験でも開業できる点です。レンタカーフランチャイズでは成功だけでなく、多くの失敗を経験したうえで、成功パターンだけをパッケージ化して加盟店に落とし込んでいます

また、オープン初日からある程度の集客が期待できる点もレンタカーフランチャイズのメリットといえます。オリジナルで開業したレンタカー店の場合、認知度がゼロなので開業当初はとくに集客に苦戦するでしょう。一方、フランチャイズならそれまで築いた認知度とブランド力を活かし、オープン初日からある程度の集客が見込めます。

そのほか、販促などは本部が担ってくれることから、店舗運営に専念できるのもレンタカーフランチャイズのメリットといえます。

レンタカーフランチャイズのデメリット

さまざまなメリットが得られる一方、人によってはデメリットに感じることもあります。たとえば、ロイヤリティです。レンタカーフランチャイズに加盟すると、サポートを受ける対価として本部にロイヤリティを支払います。このロイヤリティをデメリットに感じる人もいます。

また、オリジナリティを出しにくい点をデメリットとして挙げる人もいれば、競業避止義務によって契約解除後に同じ業種で開業できないことをデメリットとして挙げる人もいます。

レンタカーフランチャイズのメリットとデメリットについては、「レンタカーフランチャイズの失敗事例3つ!失敗を防ぐ5つのポイントも解説」で詳しく解説しています。合わせてご確認ください。

レンタカーフランチャイズの開業費用・運転資金

独立したり、新規事業をはじめたりするときに気になるのが費用です。レンタカーフランチャイズを開業するには、少なくとも400万から1000万円ほどの費用が必要といわれています。たとえば、既存の店舗型ビジネスに併設する形でオープンするのであれば400万円、独立店としてオープンするなら1000万円など、出店のタイプや店舗の規模によって大きく異なります。

また、運転資金としてはロイヤリティのほか、賃料や人件費、光熱費などが必要になってきます。ほかにも広告宣伝費や通信費、消耗品費などが必要な場合があります。レンタカーフランチャイズによって必要な費用も異なるので、加盟前にどういった費用がどれだけかかるか確認しておくと安心です。詳しい費用の内訳は、下記の記事を参考にしてみてください。
<レンタカーフランチャイズの開業に必要な費用はいくら?運転資金や収入の目安も紹介>

レンタカーフランチャイズの収入例

レンタカービジネスは利益率の高さが魅力のひとつです。ガッツ石松氏をイメージキャラクターに起用する「ガッツレンタカー」では、中古の軽自動車がメインなので、1台あたり約38万円で仕入れることが可能です。しかも、中長期のレンタルに特化しているので、スタッフは1.5人から3人で運営できます。駐車スペースも抑えられることから利益率は驚異の20%、年収(年間営業利益)1000万円超も狙えます。

また、「エコカーマーケット」の場合、レンタカー以外にも中古車販売・買取などの事業も同時に展開できます。レンタカーで使い古した車両を販売することで、1台の車両を最大収益化できる点が魅力です。複数のカービジネスを展開することで高収入(収益)を実現できるだけでなく、安定した経営ができるのもメリットといえます。

エコカーレンタカーでは、3名のオーナーが収益をはじめとした加盟の実情について赤裸々告白した取材記事も公開しています。気になる方は下記のリンクから是非御覧ください。
<レンタカー事業って儲かる?FCオーナー3名によるぶっちゃけ座談会>

レンタカーフランチャイズの失敗事例

失敗のリスクを軽減できるといわれているフランチャイズですが、なかには失敗してしまう事業者もいます。その大きな要因のひとつが、大手と差別化できずに失敗する事例です。

たとえば大手のレンタカー店と同じ価格帯、車種、客層で勝負してもお客様は安心感などを理由に大手を選ぶでしょう。そこで価格帯を安くしてみたり、車種の幅を広げてみたり、大手とは違った戦略で勝負する必要があります。

また、法人需要を獲得できずに失敗してしまうケースもあります。大手のレンタカー店は一般のユーザーをメインターゲットとしている一方、法人需要を獲得しきれていないのが現状です。車両を保有するとなると駐車場代や保険代、車検代などさまざまな費用が必要です。使用する頻度が少ない場合は、所有せずにレンタルすることで経費を削減できるなどのメリットがあります。こういった利点を訴求することで法人需要を獲得し、安定経営につなげられるはずです。

レンタカーフランチャイズで失敗を防ぐには

避けられる失敗であれば避けておきたいのが本音です。そのための方法として心得ておきたいのが、収益シミュレーションを鵜呑みにしないことです。フランチャイズに加盟するにあたって、多くの場合は本部から収益シミュレーションが提示されます。この収益シミュレーションはあくまでも目安であり、実際の収益を約束するものではありません。鵜呑みにせず、気になる点があればどういった根拠で数字を算出しているのか質問してみましょう。

また、失敗を防ぐためにも、加盟前に本部のサポート体制をしっかり確認するようにしましょう。フランチャイズの大きなメリットのひとつが、本部サポートを受けられる点です。しかしサポートの内容などは本部によって大きく異なり、フランチャイズによっては期待していたサポートを受けられない場合もあります。事前に確認し、納得したうえで加盟するようにしてください。

そのほか、先輩オーナーから話を聞いたり、開業できるエリア(商圏)を事前に確認したりなど、失敗を防ぐためのポイントはたくさんあります。「レンタカーフランチャイズの失敗事例3つ!失敗を防ぐ5つのポイントも解説」の記事で詳しく解説しているので、レンタカーフランチャイズで失敗したくない人はこちらもご覧ください。

レンタカー店の開業に必要な3STEP

レンタカーフランチャイズ本部からアドバイスやサポートがあるはずですが、開業に必要なステップを事前に把握しておくと安心して手続きを行なえます。

まずは国土交通省から「自家用自動車有償貸渡業(レンタカー業)」の申請書を提出し、許可を受ける必要があります。申請から許可書の交付には一般的に1ヶ月程度かかります。余裕を持って申請しておくようにしましょう。

「自家用自動車有償貸渡業」の許可がおりたら、許可日より1ヶ月以内に「登録免許税(9万円)」を支払い、その後に運輸支局でレンタカーの登録を行ないます。レンタカーとして車両を登録するには、許可日より4ヶ月以内に輸送部門にて「事業用自動車等連絡書」が必要になります。

レンタカーフランチャイズ人気TOP7

最後に、運営実績20年超のフランチャイズメディアである「フランチャイズWEBリポート(ウェブリポ)」におけるレンタカーフランチャイズランキングTOP7をご紹介します。

「どのレンタカーフランチャイズが人気なんだろう?」「どのフランチャイズに加盟するべきかわからない」という人はぜひ参考にしてください。

【1位】エコカーマーケット

「エコカーマーケット」のフランチャイズに加盟すると、レンタカービジネスはもちろん、中古車の販売・買取、車検の獲得などさまざまなカービジネスを展開できます。たとえば加盟1年目はレンタカー事業の「エコカーレンタカー」からスタートして収益源を確保しながら、2年目から中古車の販売や買取を行なうことで、安定経営できるのも魅力のひとつ。レンタカーとして使い古した車両を販売することも可能です。

【2位】ガッツレンタカー

2015年にフランチャイズ展開を開始して以降、2022年には300店舗以上を突破しています。特徴は中長期貸しに特化している点。一般的なレンタカーでは1日程度の利用が多いなか、「ガッツレンタカー」では3日から1年以上の中長期貸しがメイン。なかには2〜3年レンタルする人もいます。1日の平均貸出件数は5件程度のため、受付・洗車・清掃の手間も少なくスタッフ1.5~3名で運営できます。

【3位】介護レンタカーさくら

「ガッツレンタカー」の新たなブランドとして2017年にスタートしたのが「介護レンタカーさくら」です。福祉車両のレンタル専門店で、ガッツレンタカー同様に中長期レンタルとリーズナブルな料金体系が魅力。今後ますます進む高齢化や、在宅介護への移り変わりなどを理由にニーズが高まることが予想されます。「ガッツレンタカー」との複合出店も可能です。

【4位】アースカー

「アースカー」は1台の車を会員同士でシェアできるカーシェアリングサービスです。必要なだけ利用が可能なシステムが好評で、全国的に利用者が急増しています。予約受付などはコールセンターが24時間対応するため、オーナーは定期的な洗車や整備点検などといったメンテナンスと集客だけでOK。副業にもピッタリのフランチャイズビジネスです。

【5位】マイのりレンタカー

「マイのりレンタカー」は事故代車に特化したレンタカーサービスです。保険会社が顧客ターゲットで、ディーラーや車屋・修理工場などの固定取引先がメイン。 70〜90%という高稼働率が望め、家賃収入的な収益を得ることができます。レンタル車種はMTのスポーツカーから、ハイブリッド車、ミニバン、ビジネスカーまで幅広く提供しています。

【6位】ワンズレンタカー

“驚きのワンダープライス!” をキーワードに全国300店舗以上を展開する格安レンタカー。特徴はリーズナブルな料金体系で、料金は大手レンタカー料金の半額程度です。小規模独立から既存事業をベースにしての兼業まで柔軟な対応が可能。予約や集客はもちろん、万一のトラブルや事故・故障の場合の対応も本部が対応。副業にも選ばれています。

【7位】エグゼクティブレンタカー

「エグゼクティブレンタカー」は、ベンツやBMW、ポルシェ、アウディ、VW、レクサスなど高級輸入車に特化したレンタカーフランチャイズチェーン。オープン前の研修やシステムを使ったサポートとフォローで未経験でも安心して開業できます。

レンタカーフランチャイズならリスクを抑えて開業できる

今後もニーズの拡大が予想されるレンタカー業界。しかし、競合が増えることも予想されます。フランチャイズなら未経験でも開業でき、ブランド力を武器に継続して集客が見込めます。

フランチャイズWEBリポートではレンタカーフランチャイズの情報を多数掲載しています。「どのレンタカーフランチャイズを選んでよいのかわからない」「ネットに書いてないことも知りたい」といった場合には、お気軽に資料請求をしてみてください。

フランチャイズWEBリポートの幸谷 亮

株式会社Wordeal 代表取締役
幸谷 亮

10年の雑誌編集部経験を経て、2016年にフリー編集者・ライターとして独立しました。その後の2023年にオウンドメディア支援(記事制作代行)をメイン事業とする「株式会社Wordeal」を設立。“上位表示だけでなくCV獲得まで伴走型でサポート”をモットーに、フランチャイズWEBリポートをはじめ多くのWEBメディアで記事を制作しています。

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