【本部取材】日本のカレーを世界へ!日乃屋カレーのフランチャイズ戦略
日本人にとってカレーは、家庭でもお店でも親しまれてきた国民食です。フルーティーなものからスパイシーなものまで味の選択肢が広がるなか、あえて「日本の懐かしいカレー」を一貫して提供し続けているのが日乃屋カレーです。国内外あわせて約100店舗を展開し、いまや11カ国へと広がっています。
フランチャイズ・ショー大阪2026のブースで、そのビジネスモデルと出店に対する考え方をうかがいました。
「日本の懐かしいカレー」で世界へ


日乃屋カレーは、「始まり甘く、後より辛い」食べ終わった後に甘辛い余韻があるカレーです。いまは、いろいろなお店がいろいろなカレーを提供していますが、私たちは一貫してずっとその味でやっています。
また、食べてどこか懐かしい、昔みんなが食べ慣れたような味を再現しているのが特徴です。
サービスとして始まったのは2011年、本店がオープンしました。翌2012年に神田店がオープンし、そこから神田カレーグランプリに出場しています。最初の大会は4位でしたが、次の大会で優勝し、いまに至ります。当時はまだ本店と神田店しかなかった時期でした。

そうですね。現在は国内外あわせて100店舗ほどで、社内に海外事業部もあります。直近ではカナダのトロントにオープンし、今月末には台北にオープンします。中国には直営店が2店舗あります。海外は徐々に増えていて、いまは11カ国です。

海外で「カレー」といえばインドカレーを思い浮かべる方が多いと思いますが、日本のカレーも認知されてきている状況だと感じています。おかげさまで、最近オープンしたカナダの店舗も好調です。
甘くて辛いという味わいは海外の方にはあまりないもので、そこが受けているのかもしれません。日本のカレーは、複雑なうま味があるのも特徴だと思います。

また食べたくなるような、おいしいものを作っています。ただ、中身は企業秘密です。ルーは自社工場で作っているのですが、そこは門外不出で、私たち社員も知らないんですよ。それだけ工夫が詰まっているということです。
[PR]40代以上のキャリア設計
数を追わず、着実に広げる


代表が自分で作ったカレーで勝負したいという思いで始めて、カレーグランプリで優勝しました。そこからお声掛けをいただくことが増えて、広まっていったという流れです。

「〇年で〇店舗」といった数字を掲げているところもありますが、私たちは数を追いかけるような目標は持っていません。着実に、好きになってくれた方に加盟していただくのが一番だと思っています。
海外については、海外事業部ができてから広げていきたい国が増えてきました。アジアを中心に、徐々に出店を進めています。

国内はもちろんですが、海外でいちばん店舗数が多いのは台湾です。地理的な要因もありますが、フードコートとの相性がとても良いようです。
都心の一等地から、ロードサイドへ


もともとメインの集客は、街なかのオフィスワーカーやサラリーマンの方です。ですから、人通りがあって動線になっている場所に出店してきました。大阪でいえば、難波ウォークのような地下街もそのひとつです。
いまは交通量の多い国道沿いなど、ロードサイドにも展開しています。地方に行くと、駅前でもそれほど人がいるわけではないので、ロードサイドでないと勝負できない面があります。ロードサイドの店舗は徐々に増えています。

都心の店舗はカレーだけで営業しているところが多いのですが、ロードサイドではサイドメニューも用意しています。
カレーのグランドメニューに加えて、オリジナルのハヤシライスや出汁の効いたうどん、スープを一から仕込む中華そば、3種類の餃子などです。中華そばは、もともと本店で出していたものを取り入れています。
ロードサイドはファミリー層がメインになるので、家族で来て、お子さんはカレー、お母さんはうどん、おばあちゃんは中華そば、お父さんは餃子でビールを一杯、といった楽しみ方ができます。うどんの出汁は、大阪出身の代表が自ら引いている関西風の味です。
加盟のかたちとサポート体制


国内の直営が4店舗、中国の直営が2店舗で、あとはフランチャイズです。

個人のオーナーさんから法人まで、幅広くいらっしゃいます。個人の方は、脱サラや引退を機に独立したいという方が多いですね。
法人の場合は、もともと飲食業をされていて別の業態として始めるところもあれば、飲食以外の会社が新規事業として立ち上げるところもあります。
数ある飲食店のなかで日乃屋カレーが選ばれるのは、カレーが取り組みやすいからだと思います。オペレーションもかなり簡単にできるようにしていますし、カレーは国民食なので、日本全国どこでも勝負していけます。そこが受け入れられやすいのだと思います。

研修は直営店に来ていただき、通常は1週間ほどです。もっとやりたいということであれば、納得いくまでやっていただいて構いませんし、お値段も同じです。
物件のサポートもしています。オープン時に人手が足りなければ、本部から助っ人を送り込むこともできますし、だいたいオープンの際は本部の人間が入ります。

随時ご相談を受けています。仕入れの状況などもそうですし、オリジナルメニューの開発も自由です。こういうメニューをやりたいという相談があれば、本店で対応しています。
自由度は結構高いほうだと思います。SNSでの発信もしていて、オーナーさん同士がお互いの取り組みを見て、良いものは真似して伸びていく。そういう関係もあります。東京では年に1回、本店に集まって新メニューを紹介する会も開いています。関西ではまだですが、今後やっていきたいですね。
新メニューや季節商品は「日乃屋通信」という形で定期的に店舗へ発信しています。冷やしカレーのような商品もそのひとつです。最近では、満を持して日乃屋究極のスープカレーが完成しました。
気になる収益と開業費用


やはり駅前の店舗が目立っています。立ち上げの頃はオーナーさん自ら店の前で呼び込みをして、外国人のお客さまも多いので英語を勉強しながら声をかけていました。その地道な努力がいまにつながっています。

平均をとると、月商はおよそ300万〜350万円ほどです。利益率については、店舗やメニュー構成によって変わりますが、25%くらいがイメージです。
ただ、これらはあくまで資料に載せている参考の数字です。実際の数字は店舗によって異なりますので、目安としてご覧いただければと思います。

加盟金が130万円、保証金が50万円、研修費が5万円です。カレー店ということもあり、そんなに高くはないと思います。
店舗は街なかの1階で、10坪から15坪くらいが一番多いです。基本的には居抜き物件を活用して、使えるものはそのまま使わせていただき、必要最低限の設備の手直しでコストを抑えています。
総額でいうと、1000万〜1500万円、物件によっては1600万円ほど見ておいたほうが安心です。物件取得費が高くなっているためですね。自己資金は300万〜500万円くらいの方が多く、個人の方でも十分に射程圏内だと思います。

ぜひ一緒に、日乃屋を盛り上げていけたらと思っています。国内はいまのところ首都圏が中心ですが、少しずつ地方にも広がっています。愛知や大阪もそうですし、九州はまだ少ないので、これから広げていきたいですね。
まずは一度、気軽にご連絡ください。直営店をご案内しますので、食べたことのない方はぜひ召し上がってみてほしいです。うちの日乃屋の味を好きだと言ってくださるオーナーさんと、一緒にやっていけたらうれしいです。
[PR]飲食店ビジネス特集
取材を終えて
味に共感してくれた人と着実に広げていく。取材を通して一貫していたのは、この落ち着いた姿勢でした。門外不出のルーを軸に、都心の一等地からロードサイドまで立地に応じて業態を変え、海外では11カ国へ。派手さより着実さを重んじる本部の空気が印象的でした。
加盟金130万円という始めやすさも含め、「まずは食べてみてほしい」という言葉に自信がにじみます。日本の懐かしい味で独立を考える方は、一度直営店を訪ねてみてはいかがでしょうか。

大阪府堺市出身の編集者・ライター。フランチャイズWEBリポートの運営メンバーとしてディレクション業務に携わり、現在は合同会社デジタル屋さん代表を務めている。これまで100以上のフランチャイズ関連コンテンツの制作を担当。Web制作やSEO分析など幅広い技術的バックグラウンドを活かし、「実装まで見える編集者」として記事制作に取り組む。既知のテーマに新しい視点を持ち込み、読み手が「ワクワクする」コンテンツ作りを信条としている。












