際コーポレーション(株) 代表取締役 中島 武 氏
中島武(なかじま たけし)氏プロフィール
1948年福岡県に生まれる。 拓殖大学商学部卒。東急航空、東洋ファクタリングを経て90年に際コーポレーション設立。 「紅虎餃子房」など多くの革新的な業態を開発し続け、たえず外食業界をリードしている。 アンティーク家具の販売や飲食店のコンサルティングも手がけている。
「際コーポレーション」という、ちょっと社名にしては変わった会社名と、代表者「中島武」という名前は恐らく外食業界で知らない者はいないだろう。
「紅虎餃子房」から始まり「胡同四合坊」などの中華料理店を展開し、中華料理ブームの火付け役となり、さらには、和食、イタリアンまでプロデュース。その優れた業態開発力に、デベロッパーからは常に熱い視線が注がれる。
中島氏はグループ総帥として、総店舗数350店、99業態を展開し、数々の飲食トレンドを生み出してきた鬼才と言って良いだろう。
しかし、その際コーポレーションや中島武氏を語るときに、フランチャイズという言葉はあまり出てこない。どんどん新しい業態を生み出してくる会社であったりとか、氏をもって飲食の虎であるとか異能の人という呼び名がでてくるだけだ。 今回は、そんな中島氏にフランチャイズへの思いをたずねてみた。
およそフランチャイズらしからぬフランチャイズ本部と言って良いだろう。取材の合間には、○○料理人や△△料理という言葉が何度も出てきた。通常のFC本部との会話であれば、それは□□店オーナーであったりメニューであったりする。その点からもフランチャイズに対する考え方、取り組み方の違いは容易に察することができる。
よくフランチャイズについてアンケート調査をしたりすると、フランチャイズのお店は画一的で、個性がなく、言ってみればデートには使えないよねという答えが返ってくる。 つまり、あまりに日常的でハレの舞台を演出できないのがフランチャイズのお店ということになるわけだが、際コーポレーションが展開する店舗に限っていうと、その点では、従来のフランチャイズというカテゴリーからは少し外れているようだ。 従来という言葉に語弊があるならば、メインストリームとしてのフランチャイズという概念からは少し外れる。
かつて、それこそデートにはもってこいの老舗の料亭などがフランチャイズ化ができないかと試みては中途で頓挫する例がよくあった。原因はFC化によって、結果として店舗への本部のコントロールが弱められてしまったからだ。手の込んだ料理、細心の注意を払わなければならない雰囲気づくりなどは、およそマニュアル化することは不可能であり、伝統は長年の修行によってのみ受け継がれていくという考えが支配的になっていった。それゆえ、多店舗化にあたっては、多くの場合、フランチャイズ方式ではなく、のれん分けのような形がとられてきた。
しかし、中島氏は加盟店の料理人さえコントロールするのだという。いや、たとえオーナーの頭越しにであっても料理人をケアし、定期的なリノベーションを行うことこそ、FC店への責務であると考えているようなのだ。 今回のインタビューを通して、高度な業態のフランチャイズ化における問題の解決となる、大きなヒントがここにあるように思えた。
[名 称] 際コーポレーション株式会社
[英文名称] KIWA CORPORATION CO., LTD
所在地 [本社] 〒153-0044 東京都目黒区大橋2-22-8 千歳ビル8F
TEL 03-5453-7790 FAX 03-5465-6302
代表取締役 中島 武
資本金 466,000,000円
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