おいしい約束（株）　代表取締役社長　岡部 知之 氏

今回のCEOリポートは広島県広島市に本社を置く「株式会社　おいしい約束」の岡部社長にインタビューしたのだが、最初に撮影の話が決まった時から「次のご訪問予定はドコだったっけ？」、「おいしい約束です。」、「ん？おいしい約束？」という会話が飛び交い、弊社内でもその会社名にインパクトを受けていた。
では、一体何がおいしいのか？どんな風においしいのか？と訪問前からあれこれと想像が頭を駆け巡った。
チャプターが進むにつれ、FCパッケージの概要や魅力などを含めご理解いただけるようになっているのだが、どうやらその答えを解くカギは「バイキング」という業態にあるようだ。

飲食店において競合になってくるのは何も同じ業態のお店だけではない。つまり、飲食店には居酒屋、ファミリーレストランにファストフード、数え始めればきりがない程のお店が存在する。その中でお客様の争奪戦があり、一人でも多くの支持を得ていかなければならないというレースなのである。

さて、そのレースの中で岡部社長は「バイキング」という業態を選択しエントリーしたわけだが、面白い事にバイキングは不景気に強く、他の飲食店にはないバイキングならではの集客力があるようだ。
筆者も友人たちと｢今日はいっぱい食べるぞ｣とか｢絶対に料金のもとをとって帰ろう｣などと言い合いバイキングに行った経験がある。それは筆者だけではなく誰もが一度は経験してるのではないだろうか。
｢バイキング＝食べ放題｣つまり自分自身が満足するまで、好きなものを好きなだけ食べる事ができる。それでいて料金も明瞭だ。
美味しいものが当たり前に食べられるようになってきた現代だから、アピールポイントが伝わりやすくて、充分な満足感が得られる。それでいて得した気分になれる。
そのあたりが消費者の心理を絶妙についているのではないだろうか。どうやら何度も足を運びたくなる仕掛けが散りばめられているようだ。

日本の自給自足率は約40パーセント(2009年現在)と先進国においてはかなりの低水準となっている。また休耕地の増加、後継者不足など、農業を取り巻く環境は大変厳しいものとなっている。
しかし、農地法の改正をきっかけに、大手外食チェーンやスーパーなどの企業は農業への参入を果たした。また中小企業も積極的に農業に参入しやすい条件が整いつつある。
また、若者が農業に従事するケースも増加傾向にあり、カッコいい農業者を紹介し、カッコいい農業者を育てる事をコンセプトとした 『Agrizm(アグリズム)』という農業専門の雑誌も創刊されたのでその注目度は大きいと言えよう。

ＢＳＥ、食品偽装問題は食に対する安心や安全性を覆してしまう程の社会問題に発展した。その結果、消費者はより信頼のおける物を選択するようになったし、その傾向はますます顕著に表れていくだろう。

｢売ったらおしまい｣そんな時代はもう終わりを告げた。筆者はお客さまの期待や想像を、常に半歩だけリードし続けられる者だけが生き残れるのだと思っている。
たとえそれがどんなに革新的なものであっても、お客さまのいるところからずっとずっと先を走っているのでは、お客さまはついて行く事はできないだろう。
相手の立場に立って少しだけリードしてあげられるかが大切なのだ。そんな事を考えていると、ビジネスは終わりのないレースに参加する事のように思う。

バイキングという業態に特化しているせいもあってか、｢焼肉バイキングレストラン デラックスデリ｣、「旬菜創作バイキング 露菴」のＦＣパッケージはインタビューだけでは明かしきれないノウハウや秘密の仕掛けなど、まだまだ存在するようだ。
もし閲覧したアナタが興味を持ったなら、この本部に資料請求やコンタクトをとるなどして、その謎を明かしてみるのもいいのかも知れない。バイキング奥深し。