コロナ下で中場は急拡大!テイクアウト専門店なら小スペースでの経営が可能

コロナ下前より市場が拡大傾向にあった中食市場は、コロナ下でさらに急拡大を続けています。外食店が苦境に立たされる中、うまく経営を行っている店舗の多くでは中食にも力を入れています。
大手企業も中食に参戦しており、これから新たに飲食店を経営するのであれば中食は必須といえるでしょう。そこで、今回は中食専門店のメリットや現状についてご紹介します。
コロナ下で需要拡大!テイクアウト・デリバリーなど中食の市場

近年テイクアウトやデリバリーなどの中食業界市場がどのような変化を遂げているかについてご紹介します。
コロナ下以前も市場は伸びていた
コロナ下でも急成長を続ける中食市場ですが、コロナ下以前から需要は徐々に高まっていました。これまでの日本では、中食を展開している飲食店の多くはチェーン店や出前、仕出しを専門に行っているお店が多く、デリバリーやテイクアウトのノウハウがない個人経営のお店の参入はあまり見られませんでした。
しかし、2016年に日本にウーバーイーツが誕生してからは個人経営の店なども中食市場への参入がしやすくなり、今まで食べられなかったお店の味が楽しめるようになったと話題になりました。
また、女性の社会進出が進むことで共働き世帯が増加し、食事に中食を利用する機会が全体的に増えたことも理由とされています。その他にも、軽減税率が導入されたことでイートインよりもテイクアウトやデリバリーの方が出費は抑えられることも理由と考えられています。
コロナ下でのさらなる市場拡大
株式会社プラネットや、株式会社ぐるなびがテイクアウトなどの中食に関する調査アンケートを行なっていますが、コロナ下でテイクアウトを利用する人々や、利用頻度は増加傾向にあることが明らかになっています。外出せずに通販や出前、デリバリーを活用して自宅での生活を楽しむ消費者の行動を意味する「巣ごもり消費」という言葉が生まれるほど中食の人気は拡大しています。
エヌピーディー株式会社の調査による2020年の外食・中食市場調査では、イートイン利用率は最低時の4月で前年比-74%を記録するも、出前利用に関しては5月に前年比205%を記録しています。
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コロナ下で増えた中食の例

コロナ下で話題になった、企業の中食業参入例などをご紹介します。
モスバーガーのテイクアウト専門店
大手ハンバーガーチェーン店のモスバーガーでは2020年8月27日からテイクアウト専門店を運営しています。イートインの利用率低下が既存店舗の生産性低下につながると考えられたことが理由とされています。
店舗の特徴としてテイクアウト専門店であるということが視覚的にわかる「TO GO」と書かれた看板、客席がない、メニュー数が通常の店舗に比べ6割程度であることなどが挙げられます。テイクアウト専門店は省スペースかつ、低コストなので、出店が難しいとされていた商圏などの地域にも出店ができると期待されています。
ゴーストレストラン
コロナ下では実店舗を持たず、キッチンのみを有してデリバリーを行うゴーストレストランも注目を集めました。ゴーストレストランの特徴として、1つの店舗に複数のレストランを取り扱っており、中華や和食といった異なるメニューを提供することが可能に。 実店舗を持たないことで大幅に運営費用や人件費が抑えられ、資本が少なくても経営ができるというメリットが現代のニーズにマッチした経営スタイルであるといえます。
テイクアウト専門店が多い業態は?

テイクアウト専門店という経営スタイルから、向いている業態がある程度限定されることもあります。こちらでは、テイクアウト専門店に多い業態をご紹介します。
唐揚げ
近年は唐揚げ専門店がいくつも誕生しており、それぞれが独自の味を売りにしています。唐揚げは日本人が好む食事メニューでもあり、小さなお子さんから大人まで人気がありますが、自宅で作ると油の処理などが必要となり手間がかかるという意見も多くあります。そのため、手軽に購入して自宅で温めるだけで本格的なお店の味が楽しめる唐揚げ専門店は人気が高いといえるでしょう。
スイーツ・ドリンク
タピオカミルクティーやチーズティー、バナナジュースなど近年は多くのスイーツドリンクがトレンドになっています。スイーツやドリンクは写真映えがすることも魅力であり、若い女性に非常に人気があります。SNSではおいしいだけでなく、おしゃれでかわいいスイーツやドリンクの写真を投稿する女性が多く、メディアでも話題になりやすい点が特徴です。 持ち運んで飲むことができるドリンクは、テイクアウト専門店が多くあり、外出時に購入してそのまま飲みながら移動ができることも人気の一つと言えます。
パン
もともとパン屋はテイクアウトがメインとなっているお店が多いですが、中でも、いまだに人気が衰えない食パン専門店はテイクアウト専門店の中でも話題です。2010年代半ばからは高級食パン店が日本で誕生し、スーパーでは購入することができない高級食パンは、ちょっとした贅沢や手土産として人気があります。日本人の多くは食パンを食べる機会が多いところもヒットの理由と考えられるのではないでしょうか。
たこ焼き
昔から屋台などで人気が高い日本のB級グルメのひとつであるたこ焼きも、テイクアウト専門店といえます。たこ焼きは1口大の大きさで柔らかく、子どもや高齢者でも食べやすいため幅広い年代の利用客から支持を得やすい特徴があります。 また、たこ焼きは焼き上がりの時間も早く回転率も高いため、待ち時間が短いところも利用客にとっては嬉しいのではないでしょうか。
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テイクアウト専門店と外食店の違いは?

テイクアウト専門店は一般的な外食店とはどのような違いがあるのでしょうか。
店舗の広さ
テイクアウト専門店は外食店に比べ、広いスペースが必要ないことが大きな特徴です。客席が不要なので、必要なスペースは調理スペース、会計、商品を陳列するための場所のみです。そのため、同じ場所で店を出そうとした場合、外食店よりも物件費用を抑えられます。また、都会などでは大きな店舗を抑えることが難しいこともあります。しかしテイクアウト専門店であれば矮小地でも経営が可能なので、出店する場所の幅を広げることもできます。
運営に必要な費用
人件費は飲食店にとって大きなコストですが、テイクアウト専門店ならホールで働くスタッフが必要ないため、少人数での運営が可能です。調理スタッフ、会計スタッフがいれば経営ができるため、中には夫婦2人で経営をしているテイクアウト専門店もあります。
許可
飲食店の経営には「飲食店営業許可」が必要になります。これはテイクアウト専門店、外食店に関係なく必要な許可です。 外食店が店舗内のキッチンで作った料理を提供することは問題ありませんが、テイクアウトの場合は別途許可が必要になることがあります。
また、許可が必要になるものはメニューによって異なりますが、一般的には菓子類の製造には菓子製造業、ハムやソーセージなどは食肉製品製造業といった許可が必要です。詳しくは地方自治体によって異なるので、気になる方は保健所や地区食品衛生協会に問い合わせてみることをおすすめします。
これからの飲食業界はテイクアウトがカギを握っている

コロナ下で倒産や閉店が相次ぐ状況では、独立開業に踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。テイクアウトやデリバリーであれば、初期コストが一般的な外食店に比べて抑えることができ、現代の生活様式にもマッチしているため、比較的低リスクの経営が可能と考えられます。
これから新たに店舗経営を考えている方は、是非の中食特集もご覧ください。
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